はじめに
序文
本辞書の第一版は2013年に作成されました。当時はワード文章のみで配布も一部に限られておりました。その後の10年間でJIPADは第三世代を迎え,この辞書も3.7まで進んでおります。前回2018年の書かせていただいた序文も内容が古くなり,また辞書そのものをもっと使いやすいものにしていこうということで2023年4月に一新させていただきました。この間,年次レポートも毎年発行させていただき最新の年次レポート2023は9番目のレポートとなり129施設が参加するまでに成長しました。現在200症例以上の登録をいただいている151施設では特定集中治療管理料の日数延長が認められる条件を満たしておられます。2018年にSOFAなどを加えたJIPAD 3.0を発表したのですが,そろそろJIPAD 4.0に移行してはとの声もいただいております。2021年に交付された厚生労働省のデータベース整備事業交付金を使ったDPCデータの結合に関しては2025年度から新しい臨床研究として発足させる予定です。またPICSに関するプロジェクトも進められています。このような経緯から早晩この辞書も改訂を考慮しなくてはならないと考えますが,これからも我が国における重症患者管理の質の向上および医療資源の適正配分をめざし、よき重症治療のQI指標のもととなれるよう努力して参ります。皆さまからのさらなる御協力をお願い申し上げます。
2025年4月1日
日本集中治療医学会 ICU機能評価委員会*,JIPAD ワーキンググループ
リーダー 橋場英二
アドバイザー 橋本 悟
*日本集中治療医学会 ICU機能評価委員会は2026年4月より日本集中治療医学会 集中治療医療体制委員会に改組されました。
旧序文に関しましてこちらをご覧ください。
JIPAD 3.0における変更点
○収集項目の追加
| データ番号 | 種類 | 項目名 | 登録時空白不可 | |
|---|---|---|---|---|
| 102 | ICU入室時 | 入室時気管切開 | 空白不可 | |
| 103 | ICU在室中 | HFNC | 空白不可 | |
| 104 | 成人重症度スコア | 成人SOFA | 血小板-最低 | |
| 105 | 成人重症度スコア | DOB | 空白不可 | |
| 106 | 成人重症度スコア | DOA | 空白不可 | |
| 107 | 成人重症度スコア | NOR | 空白不可 | |
| 108 | 成人重症度スコア | ADR | 空白不可 | |
| 109 | 成人重症度スコア | 乳酸値 | ||
| 110 | 小児重症度スコア | 小児PIM3 | 超高リスク診断名 | 16歳未満の場合は空白不可 |
| 111 | 小児重症度スコア | 心臓手術もしくは心カテ術後 | 16歳未満の場合は空白不可 | |
| 112 | 小児重症度スコア | 小児病名 | 小児主病名コード | 16歳未満の場合は空白不可 |
| 113 | 小児重症度スコア | 小児副病名コード | ||
| 114 | 小児重症度スコア | pSOFA | P/F比 |
- 成人重症度スコアとしてSOFAスコア関連項目の収集開始。
- 小児重症度スコアPIM2からPIM3へ変更(超高リスク診断名の追加)。
PIM2からPIM3への移行項目は少ないためPIM2の計算も継続する。
- 小児重症度スコアpSOFAスコア関連項目の収集開始(オプション入力として収集を開始したが2022年3月1日より入力必須)。
○血液ガス選択アルゴリズムの変更:
SOFAスコア算出のため,PaO2の最低値ではなく,P/F比の最低値で1セット選択に変更。
○成人主病名コードの変更:成人主病名コード表参照
○小児病名コードの追加:
これまで成人病名コードを利用して登録してきたが,JIPAD 3.0より小児病名コードを追加。
○小児GCSの定義変更:
GCSの定義を小児と成人それぞれで定義(成人および小児におけるGCSの定義参照)。
○アラート機能の充実:データ入力時警告,制限内容一覧表参照
○一部データ収集項目の自動入力:データ収集自動化項目一覧参照
○ExJIPADの改修:SOFA簡易計算機能搭載,施設台帳・データ収集画面の改修(マニュアル参照)
集中治療医療体制委員会
2026年4月1日現在
| 氏名 | 所属 | 就任年 | |
|---|---|---|---|
| 委員長 | 板垣 大雅 | 徳島大学病院 救急集中治療部 | 2020 |
| 副委員長 | 藤本 潤一 | 独立行政法人 労働者健康安全機構 横浜労災病院 | 2026 |
| 委員 | 高木 俊介 | 横浜市立大学附属病院 集中治療部 | 2021 |
| 原 嘉孝 | 藤田医科大学医学部 麻酔・集中治療医学講座 | 2022 | |
| 岡本 洋史 | 聖路加国際病院集中治療部 | 2023 | |
| 青木 善孝 | 浜松医科大学集中治療部 | 2017 | |
| 数馬 聡 | 札幌医科大学附属病院 | 2026 | |
| 大邉 寛幸 | 東北大学病院 高度救命救急センター | 2026 | |
| 卯野木 健 | 札幌市立大学 看護学部 | 2026 | |
| 相嶋 一登 | 横浜市立市民病院 | 2026 | |
| 土井 研人 | 東京大学大学院 医学系研究科救急・集中治療医学 | 2024 | |
| アドバイザ | 橋本 悟 | NPO法人集中治療コラボレーションネットワーク | 2020 |
| アドバイザ | 熊澤 淳史 | 堺市立総合医療センター集中治療科 | 2023 |
| 担当理事 | 土井 研人 | 東京大学大学院 医学系研究科救急・集中治療医学 | 2026 |
| 理事長 | 志馬 伸朗 | 広島大学大学院 医系科学研究科 救急集中治療医学 | 2026 |
過去の委員長については本辞書最後尾に掲載
JIPADワーキンググループ
2026年4月1日現在 2017年結成
| 氏名 | 所属 | 就任年 | |
|---|---|---|---|
| リーダー | 橋場 英二 | 弘前大学医学部附属病院 集中治療部 | 2017 |
| メンバー | 青木 善孝 | 浜松医科大学医学部附属病院集中治療部 | 2017 |
| 浅賀 健彦 | 香川大学医学部附属病院 集中治療部 | 2021 | |
| 一原 直昭 | 神奈川県立保健福祉大学 | 2017 | |
| 伊藤 淳 | 仙台厚生病院 麻酔・集中治療科 | 2021 | |
| 入江 洋正 | 倉敷中央病院麻酔科 | 2017 | |
| 内田 雅俊 | 獨協医科大学病院 救命救急センター・集中治療室 | 2017 | |
| 内御堂 亮 | 東京科学大学 生体集中治療管理学 | 2023 | |
| 大下 慎一郎 | 広島大学大学院医系科学研究科救急集中治療医学 | 2023 | |
| 大邉 寛幸 | 東北大学病院 | 2019 | |
| 岡本 洋史 | 聖路加国際病院集中治療科 | 2017 | |
| 川崎 達也 | 静岡県立こども病院集中治療科 | 2017 | |
| 熊澤 淳史 | 堺市立総合医療センター集中治療科 | 2017 | |
| 黒澤 寛史 | 兵庫県立こども病院小児集中治療科 | 2017 | |
| 畠山 淳司 | 横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センター | 2017 | |
| 早川 桂 | 虎の門病院 集中治療科 | 2020 | |
| 森山 直樹 | 鳥取大学医学部 附属病院高次集中治療部 | 2021 | |
| 宇城 敦司 | 医誠会国際総合病院救急医療センター | 2024 | |
| 春日井 大介 | 名古屋大学医学部 附属病院 救急科 | 2023 | |
| 島谷 竜俊 | 国立循環器病研究センター集中治療部 | 2023 | |
| 岡原 修司 | 岡山大学病院 集中治療部 | 2023 | |
| 土井 研人 | 東京大学大学院 医学系研究科救急・集中治療医学 | 2024 | |
| 吉田 拓生 | 東京慈恵医科大学柏病院 | 2025 | |
| 矢坂 泰介 | 東京大学大学院医学系研究科ナーシングデータサイエンス講座 | 2025 | |
| 藤井 智子 | 東京慈恵会医科大学 | 2026 | |
| 井口 竜太 | 東京大学医学部附属病院 | 2026 | |
| アドバイザ | 橋本 悟 | NPO法人集中治療コラボレーションネットワーク | 2017 |
| 担当理事 | 土井 研人 | 東京大学大学院 医学系研究科救急・集中治療医学 | 2026 |
| 理事長 | 志馬 伸朗 | 広島大学大学院 医系科学研究科 救急集中治療医学 | 2026 |
過去のメンバーについては本辞書最後尾に掲載
JIPADの特徴
○ データベースの特徴
- ANZICS-COREをベースとしている。
Australian and New Zealand Intensive Care Society, Centre for Outcome and Resource Evaluation
https://www.anzics.com.au/anzics-registries/
- APACHE II, III, SAPS IIを用いてICU入室後24時間以内の重症度を収集し,重症度に応じた,各ICUのパフォーマンス評価を第一目的とする。その上で,各種臨床試験などにも対応できるシステムとなっている。
- ANZICS-APD(Adult Patient Database)と原則的に共通の主病名コード表を使用する。ANZICS-APDはAPACHE III-jを基礎としており,さらにいくつかの疾患を追加している。APACHE IIの病名コードについても,ANZICS-APDで採用されている対応表(APACHE III-jの病名からAPACHE IIに対応させる)を用いる。
- ただしわが国の事情などを勘案すると完全に整合性をとることは不可能と考え,整合性を保ちつつもANZICS-APDから改変を加えたので以下にその差異について列記する。
- わが国では小児患者がPICUのみならず,大学病院や市中総合病院において成人患者とともに同じICUに少なからず収容されている。このような事情を鑑み,JIPAD 3.0ではANZICSのような小児症例に特化した独立のデータベース(ANZPIC Registry)は設けないものの,16歳未満の症例には小児用の主病名コードと重症度スコア(PIM3, pSOFA)を使用する。
- ANZICS-APDで主病名の参考データとして求められている心筋梗塞における血栓溶解療法の有無については,本邦においては施行頻度が小さく,またカテーテル治療が一般的であることを鑑みて収集項目から除外した。
- ANZICS-APDでは敗血症および敗血症性ショックは尿路と尿路以外に分類され(501-504),心停止以外の全ての病名に優先して選択することとなっているが,その方法では臓器別の感染症病名がほとんど選択されなくなり,分類に支障を来すと考えられる。そのため,JIPADでは尿路感染による敗血症はそのまま残し,尿路以外の敗血症となっていたものは臓器分類不能(カテーテル感染や原因不明)の場合の選択肢として主病名に分類することとした。
- 前項の敗血症のごとく,主病名コード1つでは網羅できないケースが多々あると想定し,ANZICS-APDは主病名コード表から一つだけを選択することとなっているが,JIPADではテキスト主病名,主病名(コード)に加え,副病名(コード)5つまでを入力可能とすることとした。テキストベースでの病名入力だけではデータ解析はできないことに留意いただきたい。主病名は必須,副病名は該当がなければ必須ではない。
- 入室区分などにおいて,あきらかにANZICS-APDとわが国で異なる状況が存在する場合は,できるだけ整合性を保ちつつも,わが国独自のコードを使用することとした。具体的には,AIZICS-APDでは救急外来や病棟からICUを経由して手術室に搬送された場合,入室区分は”非手術”となるが,我が国ではこのような例は比較的多く起こることから,“緊急手術”とすることとした。
- ANZICS-APDではICU入室後24時間以内に心停止が起こった場合は脈拍/血圧/呼吸数の最低値はゼロ(半角数字0)を入力せず,記録されている直近のデータを入力することとされているが,JIPADでは24時間以内に発生した心停止を把握するためと,心停止前後の記録方法が施設/症例によって異なることから,ゼロを入力することとした。
○ システムの特徴
- 各種重症系部門システムから入力項目をCSV出力させることは各メーカーとも可能であり,今後システム開発する際にその点を考慮すればより簡便に症例登録ができるように工夫を重ねていく。
- プログラムは,各施設で手を加えることができる部分(例えば症例台帳として活用できる),および仕様変更不可の部分に分かれている。そのためにFileMaker Proにてプログラム開発を行った。これにより各施設でも簡便に開発を行えることが期待される。
- 各施設は仮名加工化したデータを独立したデータセンター内に保管されたサーバーに送信する。送信にあたってはデータをSSL(secure socket layer)によって暗号化することでさらに秘匿性を高めている。
- 各施設には独自のID,パスワードを付与し,自施設のデータおよび全体の平均値などを確認することが可能である。
- 匿名性を保ちつつも入力されたデータからDPCデータの紐付けが99%可能であることが判明しており,より詳細なデータ解析が可能と期待される。
○ その他
- 厚労省などへの臨床研究登録は施行していない。
データ収集のためのルール集および注意点
心得
- データ収集の責任者は,このデータ辞書の内容を熟知すること。
- データ収集は退室時(もしくは退室後)にまとめてやろうとしないこと。入室時,在室中,退室時および退院時に埋められる部分を順次埋めていくことが重要。
対象症例
- ICUに入室した全症例を対象とする。
- ICUの定義:以下の特定入院料を算定しているベッドとする。
A300 救命救急入院料
A301 特定集中治療室管理料
A301-4 小児特定集中治療室管理料
ただし,A300-1 救命救急入院料1,A300-3 救命救急入院料3,A301-2 ハイケアユニット入院医療管理料,A301-3 脳卒中ケアユニット入院医療管理料を算定しているベッドはICUには含まない。ただし施設により事情が異なるケースも考えられるため,上記に該当しない場合も,審査の結果,対象施設とする可能性もある。例:A300-1で算定はしているが,そのうちの一部のベッドは特定集中治療施設の基準を満たしているのでその部分だけで症例登録を行いたい等。
- 脳死と宣告された後にドナー管理目的で入室した症例は対象外とする。
- 患者管理番号は各施設で作成し,連結可能匿名化する。IDではない。
ICU入退室時
- 入室経路:ICUに入室する前にいた場所を記載する(手術室,病棟,救急外来など)。ただし,透視室/心カテ室/CT・MRI/内視鏡室などからICU入室した場合は,それ以前にいた場所(“病棟”や“救急外来”など)を選択する。
- 手術として扱う処置が行われた場合は、手術場所が救急外来/病棟の場合、入室経路:救急外来/病棟とし、それ以外の場所の場合は入室経路:手術室とする(手術として扱う処置の定義は下記参照)。
- 帝王切開で出生した新生児が,そのままPICUに入室した場合のように,ICUへの入室経路が明示できない場合は“病棟”を選択する。
- 入室形式(ICU入室が予定されていたかどうか):予定手術のためにICU入室がもともと計画されていた場合は“予定”を選択。CV挿入やカルディオバージョンなどの手技およびその後の経過観察のための予定された入室で,24時間以内に退室した場合は“ICUでの手技”を選択。その他の場合は“緊急”を選択する。
- 入室区分:原則として、手術室で手術が行われた後に入室した場合を手術後入室とし、死亡・臓器不全・四肢の喪失などを防ぐために,ただちに必要とした手術は“緊急手術”,そうでない手術は“予定手術”を選択する。入室前に手術が行われていない場合は“非手術”を選択する。
- 救急外来や病棟および転院直入から緊急手術目的にICUに入室し,かつ入室後24時間以内に手術室に搬送された場合は,入室区分は“緊急手術”とする。24時間以内の手術であってもICU入室後に手術が決定した場合は“非手術”となる。小児においてもPIM2/3の定義と異なり,JIPADの定義に準ずる。
- 何らかの理由で手術が行われずに(手術開始前に)手術室からICU入室となった場合,入室経路は手術以前にいた場所となる。例えば,胃癌に対する胃全摘術を予定していたが,麻酔導入時に心停止し蘇生され,手術が中止となってICU入室した場合,入室経路は“病棟”,入室形式は“緊急”,入室区分は“非手術”となる。
- 緊急コールにおける”コードブルー”および”RRT/MET”は,全館放送やPHSによる連絡など,各施設で運用されている緊急コールシステムが活用されて患者がICUに入室した場合に選択する。”コードブルー”,”RRT/MET”のどちらを選択するかは,各施設の取り決めに従う。
- 原則としてHCUへの移動はその時点でICUから退室したとみなす。しかし,ICUに近接したHCUが存在し,そこへの移動が患者管理の内容に大きな影響を与えなかったり,頻回にICUとHCUを行き来したりするなど,退室の判断がつきにくい場合は,施設毎に委員会が審査し判断することもある。
- 手術として扱う処置の定義
成人
- 原則として脳血管や脳動脈瘤の血管内治療は手術、心カテ室でのPCIは非手術として扱う。
- それ以外の処置については全身麻酔下で行われた処置は手術として扱う。
- 全身麻酔の定義は「該当処置を行っているときに人工呼吸器(全身麻酔器かどうかは問わない)を使用した」とする。
- 手術として扱う場合、手術場所が救急外来/病棟の場合,入室経路:救急外来/病棟とし、それ以外の場所の場合は入室経路:手術室,入室区分:予定もしくは緊急手術とする。
小児
- 全身麻酔の有無にかかわらず,心臓カテーテル検査・治療,侵襲的放射線手技は手術として扱う。
- 退室日時:ICU死亡退室時の退室日時は死亡日時とする。
主病名,副病名
- 主病名コードは成人(16歳以上),小児(16歳未満)でそれぞれ,成人用,小児用の主病名コード表を参考に選択する。
成人主病名,副病名
- 端的に,かつ何故ICU入室となったかが分かるように心がける。出来る限り,呼吸不全などのような症候名のみではなく原因疾患を記載する。
- 主病名コード:入室区分が“予定手術”もしくは“緊急手術”の場合は手術後病名,それ以外は非手術病名を選択する。例えば,胃癌に対する胃全摘術後にリカバリー室で肺水腫となりICUに緊急入室した場合は,入室区分は“予定手術”となり,主病名コードは“手術後−消化管−消化管腫瘍”を選択する。
- 本辞書の最後にANZICS-APDで使用されている病名サブコード表を参考として添付した。それぞれの主病名コードが具体的にどんな疾患を含むかが不明確な場合は参考になる。サブコードはJIPADでは使用しない。
- 主病名だけではその患者の全容を捉えられない場合は,副病名を主病名コードの中から選ぶ。最大5つまで入力可能。例えば複数の手術が同時に行われた場合,主な手術と判断されるものを主病名コードから選択し,それ以外の手術が副病名として選択可能であれば,それを副病名として記載する。
- 副病名については手術/非手術の区分が主病名と異なる場合も許容される。
- 何らかの理由で手術が行われずに(手術開始前に)手術室からICU入室となった場合,入室区分は“非手術”となるため,主病名コードはICU入室の直接の理由を選択する。例えば,胃癌に対する胃全摘術を予定していたが,麻酔導入時に心停止し蘇生され,手術が中止となってICU入室した場合,主病名コードは“非手術−心血管−心停止”となる。
- 非手術病名の中で,“心血管—心停止”は最優先される。例えば,病棟で肺塞栓により心停止した場合,主病名欄に“心停止蘇生後,肺塞栓”などと記載し,主病名コードは“心停止”(102),副病名コードとして“肺塞栓”(207)を選択する。ただし,処置中のごく軽微な心停止(1サイクル以内程度のCPR)に関しては,主病名コードは原疾患を記載する。この場合,心停止蘇生後は“Yes”を選択する。
- 外傷(非手術,手術後共に)が頭部を含む場合,“頭部を含む外傷”(601または1601)を選択する。
- 頭部を含まない外傷において整形外科的手術が施行された場合,緊急手術(入院より24時間以内)であれば”頭部を含まない外傷”(1602)(単発外傷も含む)を選択し,待機的手術(入院より24時間以降)であれば”整形外科手術”(1902)を選択する。
- 入室するきっかけとなった主病態が敗血症もしくは敗血症性ショックの場合,主病名コードは敗血症や敗血症性ショックに至った原疾患を選択する。例えば呼吸器感染や消化管穿孔などが主病態である場合,主病名コードはそれぞれの疾患を選択し,副病名に“敗血症”(501)(もしくは“敗血症性ショック”(503))を選択する。主病名として“敗血症”(501)もしくは“敗血症性ショック“(503)が選択されるのは,主病名に記載されていない感染性疾患(カテーテル感染など)もしくは原因不明の場合のみである。また,尿路感染による敗血症および敗血症性ショックの場合の主病名コードも,それぞれ”尿路感染による敗血症“(502),”尿路感染による敗血症性ショック“(504)を選択する。
- 非手術の尿路感染の場合,“泌尿生殖器”の疾患群ではなく,“敗血症”の中の“尿路感染による敗血症”(502)もしくは“尿路感染による敗血症性ショック”(504)から選択する。
- 急性腎障害は,それらによってもたらされた異常が主な入室理由であった場合は,その病態を病名テキストに記載し,主病名コードに入力する。例えば,急性腎障害による高カリウム血症を理由にICUに入室した場合,病名テキストに「高カリウム血症,急性腎障害」と記載し,主病名コードに704(その他の代謝性疾患)を選択する。急性腎障害が主な入室理由と考えるのが妥当な場合は,主病名コードは901(泌尿器疾患)を入力してもよい。
- 主病名コードで”冠動脈バイパス”(1207)を選択した場合のみ,追加情報としてグラフト本数と過去のCABGの既往についてデータを収集する。
- “その他の内科系疾患”(1002)を主病名コードに選択すると,予測死亡率が計算されないため,より適切と思われる病名がある場合は,そちらを選択する。
小児主病名,副病名
- 小児患者においても,基本的な病名選択ルールは成人のそれに準ずる。
- 小児主病名コード表の中から,ICU入室の最も直接的な理由となった主病名を選択する。
- 術後入室の患者では,主病名は“手術後”の主病名コードより選択する。
- カテーテル検査や治療後などの入室患者については,“手術後―その他”より主病名を選択する。
- 術後入室患者のうち,術式とは直接関連しない麻酔管理などに伴う合併症やその懸念を理由にICU入室した患者では,“手術後―その他”より主病名を選択する(例:手術終了後に抜管されたが上気道閉塞のため再挿管になりICU入室した場合には,“手術後―その他”より“麻酔合併症”を選択)。
- 例外として,手術後の管理が主たる目的ではなく,いずれにせよICU管理が必要となる患者では,“非手術”の主病名コードから選択することもできる(例:ICPモニター挿入後に手術室から気管挿管のまま入室した頭部外傷患者では,“非手術―外因系―頭部を含む外傷”を選択)。
- 非手術病名の中で,“その他—心停止・院内”と“その他―心停止・院外”は最優先される。例えば,院外で気道異物による窒息のため心停止した場合,主病名欄に“心停止蘇生後,気道異物”などと記載し,主病名コードは“心停止―院外”,副病名コードとして“気道異物”を選択する。ただし,処置中のごく軽微な心停止(1サイクル以内程度のCPR)に関しては,主病名コードは原疾患を記載する。この場合,心停止蘇生後は“Yes”を選択する。
- “非手術−その他”に含まれる“敗血症”(p0829)および“敗血症性ショック”(p0832)は,それ以外の主病名コードでは分類できない場合にのみ選択する。例えば肺炎や消化管穿孔などを主病名とした場合,主病名コードはそれぞれの疾患を選択し,副病名に“敗血症”(p0829)(もしくは“敗血症性ショック”(p0832))を選択する。主病名として“敗血症”(p0829)もしくは“敗血症性ショック”(p0832)が選択されるのは,主病名に記載されていない感染性疾患(カテーテル関連血流感染など)もしくは原因不明の場合のみである。
- ICU入室に間接的に関連したと考えられる基礎疾患や,ICU入室中に判明した病名,ICU入室中に実施された手術(入室後24時間以上経過してから実施された緊急手術)を副病名として選択する。
慢性疾患
- 慢性疾患は入院時点以前の状態であり,今回の入院理由となった急性病態の経過中に発症した慢性疾患は選択しない。
- 具体的な定義については,別表を参照。別表はAPACHE II,APACHE IIIおよびSAPS IIを組み合わせたものである。
ICU在室中の治療
- ICU 滞在期間中にその治療が行なわれている場合に”Yes”を選択する。例えば,気管切開は手技が今回のICU 在室中に行われた場合のみ”Yes”を選択し,単に気管切開チューブが留置されている状態で入室した場合(例:喉頭癌に対する手術中に気管切開された後にICU 入室)は”No”を選択する。ただし,ICU滞在期間中であれば,施行された場所がICU外であっても”Yes”を選択する(例:ICU滞在期間中に手術室で気管切開しICUに帰室した場合,ICU滞在期間中に透析室で間欠腎代替療法を行った場合など)。また,IABP,ECMO など手技,手術中のみに使用し,ICU 内で使用されなかった場合は選択しない。
- 非侵襲的陽圧換気(NPPV)には陰圧式人工呼吸,および睡眠時無呼吸に対して慢性的に使用しているCPAPなどは含まない。
人工呼吸の開始/終了
- 人工呼吸は気道確保を伴う侵襲的なもののみとし,非侵襲的陽圧換気(NPPV),high flow nasal cannulaや陰圧式人工呼吸などの呼吸補助は含まない。
- ICU入室前に人工呼吸が行われていた場合(術後など)は,開始時間はICU入室時になる。同様に,人工呼吸のままICU退室した場合は,終了時間はICU退室時になる。
- 人工呼吸の開始/終了がICU在室中に6回以上行われた場合は,終了から次の開始までの時間が短いものを一つにまとめる。例えば,気管切開患者で日中のみ人工呼吸器を外していた場合は終了としないなど,適宜対応する。
重症度スコア
- 重症度スコアについては,16歳以上かどうかで収集項目が異なる。
- 鼻カヌラ,マスクおよびリザーバーマスクを使用している場合の吸入酸素濃度は別表のように定義する。それ以外の場合は臨床的に判断する必要がある。
- 収集されていない項目はデータを入力せず空白にする。
- 血液ガスは動脈血の結果のみを用いる。
- 複数の方法で測定されている項目(体温,血圧,電解質,血糖など)は,その全ての情報を利用する。
- 室内気のFiO2は0.20ではなく0.21とする。
小児用重症度スコア(Pediatric Index of Mortality 3 (PIM3), pediatric SOFA (pSOFA)):16歳未満
- 成人用スコアは入力する必要はない。
PIM3
- PIM3の各数値についてはICU入室後1時間以内の情報を収集する。それ以降に測定が初めて行われた場合は該当データがないものとして,データ欄は空白とする。空白になったデータは,PIM3計算時にはゼロ点となるように扱う(血圧は120,FiO2/PaO2は0.23,BEはゼロ)。なおPIM2についても継続して計算する。
- 収縮期血圧:心停止の時は0,ショックで血圧が測定できないときはSBP=30,不明な場合は120と記載する。
- 対光反射:両側とも瞳孔径が3 mmを超えていて対光反射がない場合に”Yes”を選択する。これは脳機能の指標であり,薬物/中毒/眼外傷の結果である場合は”Yes”を選択しない。
- FiO2/PaO2:侵襲的呼吸管理,NIV,HFNC,ヘッドボックスなど,吸入酸素濃度が正確に測定できる場合にのみ値を入力する。
- PIM3における人工呼吸は非侵襲的陽圧換気(NPPV),陰圧式人工呼吸などの呼吸補助も含む。ただし,HFNCは含まない。
- 術後の回復には放射線科的手技や心臓カテーテル検査を含む。特に,心臓外科術後や心臓カテーテル検査・手技後の入室であれば,次の『心臓手術もしくは心カテ術後』も“Yes”を選択する。一方,術後の回復が主目的でない場合は“Yes”を選択しない。例えば,頭部外傷の患者が手術室で開頭血腫術を受けたのちにICU に入室した場合は,入室の主目的は頭部外傷の管理であり,術後の回復が主目的ではない。
- 人工心肺:これで”Yes”を選択する患者では,術後の回復の項目でも必ず”Yes”を選択する。
- 入室形式で「ICUでの手技」を選んだ場合,PIM3の計算では予定入室として扱う。
- 超高リスク,高リスクおよび低リスク診断名の定義については別表を参照。
pSOFA
- pSOFAの各数値についてはICU入室後24時間以内の最悪値を収集する。
2018年度からの厚労省要件とは異なるので注意すること。
- pSOFAはオプション入力の項目として収集開始したが,2022年3月1日より収集必須となる。
- 入室後24時間以内に手術を受けた場合は,手術室での情報はデータ収集には用いない。
- ICU入室後24時間以内に心停止もしくは死亡した場合,血圧の最低値はゼロを入力する。
- ICU入室後24時間以内に血液検査や血液ガス測定が行われなかった場合は原則として空欄とする(その臓器系のスコアにはゼロが割り当てられる)。ただし,入室前1時間以内に実施されていれば,その結果を利用しても構わない。
- P/F比:ICU部門システムからのデータ自動取り込みを実施している施設では,静脈血や毛細血管血の血液ガスデータに基づく値が最低のP/F比として紛れ込む可能性がある。必ず動脈血のデータに基づく値が採用されていることを確認する。
- 平均血圧,血小板,クレアチニン,ビリルビン,P/F比に関しては,直接数値を入力してもよいが、自動収集などで成人重症度スコア欄にこれらの値が入っている場合は、その値が参照され自動的に反映される。平均血圧の最低値とクレアチニン最高値がpSOFAの計算に使用される。P/F比についても自動収集の場合に静脈血や毛細血管血の血液ガスデータに基づく値が最低のP/F比として紛れ込む可能性がある。必ず動脈血のデータに基づく値が採用されていることを確認する。
- 平均血圧(平均動脈圧):平均血圧の記録がある場合は,平均血圧が最低時の血圧を入力する。平均血圧の記録がない場合は,収縮期血圧が最低時の平均血圧を,拡張期血圧との2:1内分点として計算し入力する。自動収集の場合は計算ボタンを押せばpSOFAにも反映される。
- GCS:年齢層に応じて小児用GCSの表を参照する。EVM合計が最も低いときの値を記載する。麻酔や鎮静剤が投与された場合は薬剤がなかったとして推測する。その場合,鎮静前の状態が参考になる。また,浮腫により開眼できない場合も同様に推測する。ただし薬物中毒の場合は例外で,観察されたGCSをそのまま記載する。予定手術の術後などでは多くの症例でE4V5M6となるはずである。
- JIPADでのpSOFA収集においては,成人領域のSOFAとの整合性などを鑑み,SpO2/FIO2比は採用していない。
成人用重症度スコア(APAHCE II,APACHE III,SAPS II):16歳以上
- 小児用スコアは入力する必要はない。
- ICU入室後24時間以内の最悪値をスコア化する。
- 入室後24時間以内に手術を受けた場合は,手術室での情報はデータ収集には用いない。
- ICU入室後24時間以内に心停止もしくは死亡した場合,脈拍/血圧/呼吸数の最低値はゼロを入力する。
- ICU入室後24時間以内に血液検査や血液ガスが行われなかった場合,入室前1時間以内であれば,その結果を利用しても構わない。
- 血液検査や血液ガスが1度しか測定されていない場合,最大値と最小値には同じ値を入力する。
- 血圧:収縮期血圧,拡張期血圧,平均血圧は個別の最高・最低値ではなく,以下の条件に基づいて同じタイミングの値を入力する。平均血圧の記録がある場合は,平均血圧が最高・最低時の血圧を記載する。平均血圧の記録がない場合は,収縮期血圧が最高・最低時の血圧を入力し計算ボタン(2:1 の内分点として平均血圧を自動計算する)を使用し,自動計算にて補完すること。これらの計算により収縮期血圧・拡張期血圧・平均血圧の最高・最低値が逆転することがあるが,警告を無視して採用する。
- 体温:測定部位は問わない。部位による補正も行わない。低体温療法など,機器により36℃を下回るように体温コントロールが行われた場合は,その体温は使用しない。
- GCS:EVM合計がもっとも低いときの値を記載する。麻酔や鎮静剤が投与された場合は薬剤がなかったとして推測する。その場合,鎮静前の状態が参考になる。ただし薬物中毒の場合は例外で,観察されたGCSをそのまま記載する。また,浮腫により開眼できない場合も同様に推測する。予定手術の術後などでは多くの症例ではE4V5M6となるはずである。また,ICU入室後24時間以内に心停止もしくは死亡した場合はE1V1M1とする。
- APACHE IIIでは,臨床的にほぼあり得ないEVMの組み合わせは評価不能となるため,注意が必要である(EVMとの関係を含め別表参照)。
- ヘマトクリット:ヘモグロビン値ではないことに注意。また,血液ガスの値は実測値ではなく演算値であるため使用しない。
- 白血球数:単位に注意。例えば12,000/μLなら12と記載する。
- 血小板:単位に注意。例えば150,000/µLなら150と記載する。
- BUN・ビリルビンの最低値は不要。
- 尿量:ICU在室時間が24時間よりも短い場合は全尿量を記載(スコアリング時に24時間尿量が自動で計算される)。
- 急性腎障害は以下の条件でyesとする。Cr≥1.5mg/dlかつ尿量<410ml/24h,ただし透析患者を除く。
- ECMO/PCPS施行中のFiO2はルール化が困難なため各施設で判断してよい。
- ICU入室後24時間に血液ガスが一度も測定されなかった場合は記載しない。
- ICU入室後24時間に血液ガスが7回以上採取された場合,低酸素やアシドーシスなど,状態の悪い時の結果を6つ選択する。患者情報システムからの自動取り込みの場合には,下記のルールに従う。
患者情報システムからの自動取り込み
- 人工呼吸のデータは開始/終了を1セットとして20セット分をCSV形式で出力する。開始/終了の組み合わせがICU在室中に6回以上行われた場合は,終了から次の開始までの時間が短いものをマニュアルで一つにまとめる必要がある。
- 血液ガスはFiO2, pH, PaO2, PaCO2の4つのデータで構成し,AaDO2, HCO3−は自動計算される。
- 血液ガスは入室24時間以内のすべて(最大50セットまで)をCSVで出力し,JIPADのプログラム内で下記の手順で6セットを選択する(6セット以下の場合はすべてを入力)。
1)pHの最高/最低で2つ選択
2)1)で選んだ2つを除き,AaDO2の最高で一つ選択
3)1)2)を除き,P/F比の最低で一つ選択
4)1)2)3)を除き,PaCO2の最高/最低で2つ選択
ただし,この手順ではHCO3-およびP/F比の最低値が正確に選ばれない可能性がある。
データ入力に関するその他の注意
- 使用するアプリケーションはFileMaker Proである。入力データについては以下の個別次項を参照する。直接FileMaker Proで手入力する場合は意識する必要はないが,CSVファイルをシステムで作成する場合や,エクセル等を使用して作成する場合は下記の点に注意されたい。
- CSVファイル内での注意点:全角漢字についてはShift_JISを使用する。機種依存性の特殊文字は使わない。指定文字列は辞書の通り正確に入力し不要なスペースなどの不可視文字が前後に入らないように留意する。例: ○男性 ×男
- 数字は小数点何桁と指定しているが,ある程度の多少は許容する。ただし浮動小数点の問題があるため,エクセルでCSVファイルを作る場合は留意する(計算上の問題は少ないが,桁数が多くなりJIPAD上『?』と表示される場合がある)。
- CSVファイルは1行目から読み込まれるので1行目がタイトル行である場合は,その都度,1件削除する。また1行目からデータの場合は,先頭の施設番号に文字列を必ず入れておく必要がある(番号は任意英数字でよい)。
- 「ICU台帳番号」は一覧性を良くするため付加的につけた番号でありJIPADでは使用しない。「台帳番号を振り直す」ボタンを押すことで入室年月日順に番号を振り直す機能を有する。ユニークな番号としては使用しないこと。
- 制限最低値および最高値とは,臨床的にあり得ないと考えられる値であり,FileMakerの画面では背景色が赤色で表示される。データ登録時に制限値を超えた数値が入力されている場合,登録することはできない。
- 警告最低値および最高値とは,臨床的に稀であると考えられる値であり,FileMakerの画面では背景色がピンク色で表示される。データ登録時に警告値を超えた数値が入力されている場合,登録することは可能であるが,正しいデータかどうか確認することが望ましい。
- 血圧データをスコアに反映させる場合には計算ボタンの押下が必要である。
- APACHE II,APACHE III,SOFA等の重症度計算において,欠損値がある場合は正常値で補完し自動計算することとする。
収集項目
成人主病名コード表:非手術
*:その他の内科系疾患を主病名コードに選択すると,予測死亡率が計算されないため,より適切と思われる病名がある場合は,そちらを選択する
成人主病名コード表:手術後
小児主病名コード表:非手術
グレイの欄の病名は副病名でのみ選択可能
小児主病名コード表:手術後
成人主病名とAPACHE II / III疾患係数の対応表
APACHE III-jの計算においての注意点
- CABGを主病名とした場合には,専用の予想死亡率の計算式があり,年齢に関する係数,Acute Physiology Score,性別,CABG再手術であるか,グラフトの数は何本かなどの情報を使用する。また,緊急手術における係数などが変わってくる。慢性疾患の項目は考慮しない。
- 急性心筋梗塞を主病名と場合,オリジナルのAPACHE III-jの計算では線溶療法の有無を必要としているが,本邦においては線溶療法は施行頻度が低く,カテーテル治療が一般的であることを鑑みて,今回は情報を収集しない。
収集項目リスト(登録時空白不可)
データ入力時警告,制限内容一覧
登録時の空白制限:
- 収集項目リスト(登録時空白不可)における登録時空白不可の列に登録時の空白制限について記載
- 空白不可:全症例で登録時の空白を制限。
- 16歳未満の場合は空白不可:ICU入室時点で年齢が16歳未満の場合,登録時の空白を制限。
- 16歳以上の場合は空白不可:ICU入室時点で年齢が16歳以上の場合,登録時の空白を制限。
- 主病名コードが1207の場合は空白不可:主病名コードが1207の場合,登録時の空白を制限。
- 記載なし:登録時の空白制限なし。
- その他,条件付きの空白制限あり(収集項目リスト参照)。
データ収集自動化項目一覧
| データ番号 | 項目名 | 自動化の定義 |
|---|---|---|
| 19 | 再入室 | 同一の患者ID(データ番号3)かつ同一の入院日(データ番号8) において 2回目以降の入室日時(データ番号13)の場合,“Yes”が選択される。 |
| 48 | 肝硬変 | データ番号47 肝不全が”Yes”の場合,”Yes”が選択される |
| 96 | 24時間以内のAKI | データ番号86 入室後24時間の尿量 < 410ml かつ データ番号83 クレアチニン-最高 ≥ 1.5mg/dL の場合, “Yes”が選択される。 (ICU滞在時間が24時間より短い場合は24時間尿量に自動変換され計算される。) |
| 97 | 24時間以内の侵襲的人工呼吸 | データ番号13 入室日時 ≤ データ番号32-1 人工呼吸開始 かつ データ番号32-1人工呼吸開始 ≤ データ番号13入室日時 + 24 の場合,“Yes”が選択される。 |
- 自動化の定義に基づいて入力内容が判断される。
- 事前にデータ入力されている場合でも,データ確認済にする際に,自動化の定義に基づいてデータ入力が変換される。
慢性疾患の定義
| 疾患名 | スコア | 定義 |
|---|---|---|
| AIDS | II, III, S | HIV陽性で,AIDSの定義を満たす合併症がある。 |
| 心不全 | II | NYHA IV:安静時もしくは非常に軽度の労作で症状が出現する。 |
| 呼吸不全 | II | 証明された慢性の低酸素,高二酸化炭素,二次性多血症,重度の肺高血圧,人工呼吸器依存。 |
| 肝不全 | II, III | 次項の肝硬変があり,かつ黄疸/腹水/上部消化管出血/肝性脳症の既往がある。 |
| 肝硬変 | II, III | 肝硬変になる原因があって門脈圧亢進症状(食道静脈瘤など)があるか,生検にて証明されている。 機能している移植肝を持っている場合は含まない。 |
| 白血病/ 多発性骨髄腫 | II, III, S | 過去5年以内の既往。 白血病は急性/慢性,骨髄性/リンパ性を問わない。 |
| リンパ腫 | II, III, S | 過去5年以内の既往。 |
| 癌転移 | II, III, S | 固形癌の遠隔転移。所属リンパ節や浸潤は含まれない。 腹膜播種は含む。 |
| 免疫抑制 | II, III | 6ヶ月以内に以下の治療を受けている:免疫抑制剤/化学療法/放射線療法/ステロイド(プレドニゾロン換算で0.375mg/kg/日以上)。 |
| 維持透析 | II | 血液透析もしくは腹膜透析が3ヶ月以上前から導入されている。 |
II: APACHE II, III: APACHE III, S: SAPS II.
慢性疾患は入院以前の状態であり,今回の入院理由となった急性病態の経過中に発症した慢性疾患は選択しない。例えば心不全でICU入室したとしても,今回の入院以前の状態がNYHA IV度でなければ心不全は選択されない。
APACHE IIにはAIDS,白血病/多発性骨髄腫,リンパ腫,癌転移という項目はないが,免疫抑制の定義に含まれると考えられるため,これらの項目にIIを記載している。
APACHE IIとAPACHE IIIの肝不全の定義には若干の差異があり,またAPACHE IIIでは肝硬変も追加されている。そのため,肝不全の定義はAPACHE IIIのものを用い,肝硬変もAPACHE IIの肝不全の定義に含めている。
自発呼吸時の酸素投与量とFiO2の対応表:成人のみ
| FiO2 | |
|---|---|
| 鼻カヌラ,マスク | |
| 1 L/min | 0.24 |
| 2 L/min | 0.28 |
| 3 L/min | 0.32 |
| 4 L/min | 0.36 |
| 5 L/min | 0.4 |
| 6 L/min | 0.44 |
| 7 L/min | 0.48 |
| 8 L/min | 0.52 |
| 9 L/min | 0.56 |
| 10 – 14 L/min | 0.6 |
| 15 L/min以上 | 0.7 |
| リザーバーマスク | 0.8 |
上記以外の場合は臨床的に判断する。
成人および小児におけるGCSの定義
| 点数 | 成人/ 5歳以上の小児 | 5歳未満,1歳以上の小児 | 1歳未満の小児 | |
|---|---|---|---|---|
| Eye | 4 | 自発的に開眼 | ||
| 3 | 呼びかけで開眼 | |||
| 2 | 痛み刺激で開眼 | |||
| 1 | 開眼しない | |||
| 点数 | 成人/ 5歳以上の小児 | 5歳未満,1歳以上の小児 | 1歳未満の小児 | |
|---|---|---|---|---|
| Verbal | 5 | 見当識のある会話 | 喃語,機嫌良い年齢相応の発語 | |
| 4 | 会話に混乱あり | 不機嫌に啼泣,混乱 | ||
| 3 | 不適切な発語 | 痛み刺激で啼泣,不適切な発語 | ||
| 2 | 理解不能な音声 | 痛み刺激でうめき声 | ||
| 1 | 発語なし | 発語なし | ||
| 点数 | 成人/ 5歳以上の小児 | 5歳未満,1歳以上の小児 | 1歳未満の小児 | |
|---|---|---|---|---|
| Motor | 6 | 命令に応じる | 自発的な目的を持った動き | 自発的な目的を持った動き |
| 5 | 痛みの部位を認識する | 痛みの部位を認識する | 触れると逃避する | |
| 4 | 痛み刺激から逃避する | |||
| 3 | 痛み刺激に対する異常屈曲(除皮質硬直) | |||
| 2 | 痛み刺激に対する異常伸展(除脳硬直) | |||
| 1 | 反応なし | |||
GCSの定義は年齢により異なる。
Eye:成人/小児共に同じ定義を用いる。
Verbal:5歳以上の小児は成人と同じ定義を用いる。
Motor:5歳以上の小児は成人と同じ定義を用いる。
5歳未満,1歳以上の小児と1歳未満の小児は異なる定義を用いる
APACHE IIIで評価不能となるGCSの組み合わせ(成人)
| Eyes | Verbal | Motor | GCS |
|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 5 | 8 |
| 1 | 2 | 6 | 9 |
| 1 | 3 | 5 | 9 |
| 1 | 3 | 6 | 10 |
| 1 | 4 | 1 | 6 |
| 1 | 4 | 2 | 7 |
| 1 | 4 | 3 | 8 |
| 1 | 4 | 4 | 9 |
| 1 | 4 | 5 | 10 |
| 1 | 4 | 6 | 11 |
| 1 | 5 | 1 | 7 |
| 1 | 5 | 2 | 8 |
| 1 | 5 | 3 | 9 |
| 1 | 5 | 4 | 10 |
| 1 | 5 | 5 | 11 |
| 1 | 5 | 6 | 12 |
GCS評価時の注意事項
- ICU入室後24時間で合計がもっとも低いときの値を記載。
- 麻酔や鎮静剤が投与された場合は薬剤がなかったとして推測。その場合,鎮静前の状態が参考になる。例えば定期手術後の入室なら,麻酔導入前の値を記入する。
- ただし,薬物中毒の場合は例外で,そのままのGCSを記載する。
- また,浮腫により開眼できない場合も同様に推測する。
- 多くの症例ではE4V5M6となるはずである。
- 上記の表の組み合わせは臨床上ありえないので注意する。
- 鎮静剤の影響は少ないが,気道確保されているなどの理由で声が出せない場合は,Verbalについては以下の方法で推測する。
V5:見当識がしっかりしていて,コミュニケーションがとれる
V3:刺激に反応するが,コミュニケーションは困難
V1:刺激に対してまったく反応しない
V5とV1の判断は容易と思われるので,それ以外の場合はV3を選択する。
PIM3における超高/高/低リスク診断名の定義
| 超高リスク診断名 | 定義 |
|---|---|
| ICU入室直前の心停止 | 院内心停止と院外心停止の両方を含む。この場合の心停止とは,脈がふれないことが確認できている場合か,胸骨圧迫を必要とした場合のいずれかとする。既往歴の心停止は,これに含めない。 |
| 重症複合性免疫不全症 | |
| 最初の寛解導入後の白血病かリンパ腫 | ICU入室が白血病/リンパ腫に関連,あるいはこれらへの治療に関連している場合に限る。 |
| 骨髄移植レシピエント | |
| 肝不全がICU入室の主目的 | 急性であれ慢性であれ,それがICU入室の主目的である場合。急性や慢性の肝不全に対する肝臓移植手術の術後入室は含まない。 |
| 高リスク診断名 | 定義 |
|---|---|
| 外傷に伴わない脳内出血 | 動脈瘤や脳動静脈奇形などからの出血を指す。外傷に伴う出血や脳実質内の出血でない頭蓋内出血(硬膜下出血など)は,これに含まない。 |
| 心筋症または心筋炎 | |
| 左心低形成症候群 | 新生児期かそれ以降でもNorwood手術あるいはそれと同等の手術を必要とした患者であれば,どの年齢でも高リスク診断とする。 |
| 変性性神経疾患 | マイルストーンの退行の既往があるか,退行が避けられないことが診断されていること。 |
| 壊死性腸炎がICU入室の主目的 | |
| HIV感染症 |
| 低リスク診断名(入室の主目的) | 定義 |
|---|---|
| 喘息 | ICU入室の主目的である場合。 |
| 細気管支炎 | ICU入室の主目的である場合。 臨床診断が細気管支炎で,呼吸窮迫か中枢性無呼吸のいずれかの症状を呈すること。 |
| クループ | ICU入室の主目的である場合。 |
| 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA) | ICU入室の主目的である場合。 OSAのための扁桃腺摘出術やアデノイド切除術の術後を含む(この場合は,術後の回復の項目でYesを選択する)。 |
| 糖尿病性ケトアシドーシス | ICU入室の主目的である場合。 |
| けいれん | けいれん重積やてんかん,熱性けいれん等で,けいれんコントロールや,けいれん/治療の影響からの回復のために入室が必要な場合。 |
入室経路・形式・区分および病名の例
| 入室経路:病棟 | 入室形式:緊急 | 入室区分:非手術 |
| 主病名(記載例):手術直前の心停止,股関節置換術 | ||
| 主病名コード:心停止(102) | ||
| 副病名コード:整形外科手術(1902) | ||
| 解説:何らかの理由で手術が行われずに(手術開始前に)手術室からICU入室となった場合,入室経路は手術以前にいた場所,入室区分は“非手術”となり,主病名コードはICU入室の直接の理由を選択する。 | ||
| 入室経路:手術室 | 入室形式:予定 | 入室区分:予定手術 |
| 主病名(記載例):股関節置換術,術中心停止 | ||
| 主病名コード:整形外科手術(1902) | ||
| 副病名コード:心停止(102) | ||
| 解説:手術が開始されており,入室経路は“手術室”となり,主病名コードは手術後から選択する。 | ||
| 入室経路:手術室 | 入室形式:緊急 | 入室区分:予定手術 |
| 主病名(記載例):胃全摘術,術中大量出血 | ||
| 主病名コード:消化器腫瘍(1405) | ||
| 副病名コード:− | ||
| 解説:予定手術であるが,もともとICU入室は予定されていなかったため入室形式のみ“緊急”となる。 | ||
| 入室経路:手術室 | 入室形式:緊急 | 入室区分:予定手術 |
| 主病名(記載例):胃全摘術,術後肺水腫 | ||
| 主病名コード:消化器腫瘍(1405) | ||
| 副病名コード:非心原性肺水腫/ARDS(204) | ||
| 解説:例3と同様。“非心原性肺水腫”は病名コードにあるため,副病名として選択する。 | ||
| 入室経路:病棟 | 入室形式:緊急 | 入室区分:非手術 |
| 主病名(記載例):肺水腫,胃全摘術後 | ||
| 主病名コード:非心原性肺水腫/ARDS(204) | ||
| 副病名コード:消化器腫瘍(1405) | ||
| 解説:予定手術後ではあるが,発生場所が病棟であるため入室経路は“病棟”になり,入室区分は“非手術”となる。 | ||
| 入室経路:手術室 | 入室形式:緊急 | 入室区分:緊急手術 |
| 主病名(記載例):脾損傷,塞栓術後 | ||
| 主病名コード:頭部を含まない多発外傷(1602) | ||
| 副病名コード:− | ||
| 解説:透視室/心カテ室/CT・MRI/内視鏡室などから,全身麻酔下に手術を施行しICU入室した場合は,手術室を選択する。 | ||
| 入室経路:救急外来 | 入室形式:緊急 | 入室区分:緊急手術 |
| 主病名(記載例):急性胆管炎 | ||
| 主病名コード:胆嚢炎/胆管炎(1406) | ||
| 副病名コード:敗血症性ショック(503) | ||
| 解説:救急外来や病棟から緊急手術目的にICUに入室し,そこから手術室に搬送された場合は,入室区分は“緊急手術”となり,主病名も手術後病名になる。 | ||
| 入室経路:救急外来 | 入室形式:緊急 | 入室区分:非手術 |
| 主病名(記載例):急性胆管炎 | ||
| 主病名コード:その他の消化器の炎症/感染(313) | ||
| 副病名コード:敗血症性ショック(503) | ||
| 解説:救急外来や病棟から経過観察目的にICUに入室し,その後に手術が決定した場合は“非手術”となる。 | ||
| 入室経路:手術室 | 入室形式:予定 | 入室区分:予定手術 |
| 主病名(記載例):弓部置換,CABG | ||
| 主病名コード:大動脈瘤(解離含む)待機手術(1204) | ||
| 副病名コード:冠動脈バイパス(1207) | ||
| 解説:複数の手術が同時に行われた場合,主な手術と判断されるものを主病名コードから選択し,それ以外の手術が副病名として選択可能であれば,それを副病名として記載する。CABGが副病名の場合は過去のCABGの既往とグラフト本数についてのデータは不要。 | ||
| 入室経路:病棟 | 入室形式:緊急 | 入室区分:非手術 |
| 主病名(記載例):心停止後症候群,肺塞栓 | ||
| 主病名コード:心停止(102) | ||
| 副病名コード:肺塞栓(207) | ||
| 解説:非手術病名の中で,“心停止”は最優先される。“非手術”の場合という点が重要である。例2参照。 | ||
| 入室経路:病棟 | 入室形式:緊急 | 入室区分:非手術 |
| 主病名(記載例):敗血症性ショック,AMLケモ中 | ||
| 主病名コード:敗血症性ショック(503) | ||
| 副病名コード:その他の血液疾患(802) | ||
| 解説:“敗血症”および“敗血症性ショック”は,それ以外の主病名コードでは分類できない場合にのみ選択する。例えば呼吸器感染や消化管穿孔などを主病名にした場合,主病名コードはそれぞれの疾患を選択し,副病名に“敗血症”(もしくは“敗血症性ショック”)を選択する。主病名として“敗血症”もしくは“敗血症性ショック”が選択されるのは,主病名に記載されていない感染性疾患(カテーテル感染など)もしくは原因不明の場合のみである。 | ||
| 入室経路:他のICU | 入室形式:緊急 | 入室区分:非手術 |
| 主病名(記載例):不安定狭心症,冠動脈バイパス術後 | ||
| 主病名コード:不安定狭心症(111) | ||
| 副病名コード:- | ||
| 解説:入室区分に予定手術/緊急手術が選択されるのは術直後にICU入室した場合のみであり,他のICUを経由した場合は非手術となる。 | ||
| 入室経路:病棟 | 入室形式:予定 | 入室区分:非手術 |
| 主病名(記載例):僧帽弁閉鎖不全症 | ||
| 主病名コード:その他の心疾患(109) | ||
| 副病名コード:- | ||
| 解説:予定手術の術前に予定的にICUに入室し,その後,手術室で手術が施行された場合,入室経路はICU入室前の場所となり,入室区分は“非手術”,入室形式は“予定”となる。 | ||
問い合わせの多い病名とコード
主病名コードで,わかりにくいものや問い合わせが多くあったもの
| 病名 | 非手術/ 手術後 | 疾患群 | コード:主病名 |
|---|---|---|---|
| ア行 | |||
| 悪性症候群/悪性高熱 | 非手術 | 代謝性など | 704:代謝性疾患 |
| アナフィラキシーショック | 非手術 | 心血管 | 109:その他の心疾患 |
| 一酸化炭素(CO)中毒 | 非手術 | 代謝性 | 703:薬物中毒 |
| 胃瘻造設術 | 手術後 | 消化器 | 1408:その他の消化器疾患 |
| 壊死性筋膜炎(手術あり) | 手術後 | 筋骨皮膚 | 1904:軟部組織感染 |
| カ行 | |||
| 川崎病 | 非手術 | 筋骨皮膚 その他 | 1101:筋骨皮膚疾患(膠原病含む) p0899:内因系・その他 |
| 気道狭窄(急性喉頭蓋炎, 抜管後浮腫,異物など) | 非手術 | 呼吸器 | 208:気道閉塞 |
| 急性腎障害による異常が主な入室理由の場合 | 非手術 | 代謝性など | 704:その他の代謝性疾患など |
| 急性腎障害が主な入室理由の場合 | 非手術 | 泌尿生殖器 | 901:泌尿器疾患 |
| 急性大動脈解離に対する緊急手術 | 手術後 | 心血管 | 1209:急性大動脈解離注1 |
| 眼科手術 | 手術後 | 神経系 | 1506:その他の神経系疾患 |
| くも膜下出血、破裂脳動脈瘤に対する手術後 (開頭手術、脳室ドレナージ手術、コイル塞栓術などの血管内治療すべてを含む) | 非手術 手術 手術 手術 | 神経系 神経系 神経系 神経系 | 402:くも膜下出血 1503:開頭術(破裂後のクリッピングおよびコイリングもこちらに) 1507:未破裂動脈瘤クリッピング術注2 1508:未破裂動脈瘤コイル塞栓術注2 |
| 経カテーテル左心耳閉鎖術(WATCHMAN) | 手術後 | 心血管 | 1208:その他の心血管疾患 |
| 経カテーテル僧帽弁形成術(MitraClip) | 手術後 | 心血管 | 1208:その他の心血管疾患 |
| 経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI,TAVR) | 手術後 | 心血管 | 1208:その他の心血管疾患 |
| 頸動脈ステント留置 | 手術後 | 心血管 | 1214:内頚動脈ステント |
| 後腹膜腫瘍に対する手術 | 手術後 | 消化器 泌尿生殖器 | 1405:消化器腫瘍 1701:泌尿器腫瘍 |
| サ行 | |||
| 三半規管に関する手術 | 手術後 | 神経系 | 1506:その他の神経系疾患 |
| 耳下腺腫瘍術後 | 手術後 | 呼吸器 | 1303:口腔/咽喉頭/鼻腔/気管の腫瘍 |
| 試験開腹術 | 手術後 | 消化器 泌尿生殖器 産婦人科など | 1405:消化器腫瘍 1408:その他の消化器疾患 1701:泌尿器腫瘍 1803:その他の婦人科疾患など |
| シャント手術(血液透析用) | 手術後 | 心血管 | 1202:末梢血管疾患 |
| 食道静脈瘤破裂 | 非手術 | 消化器 | 303:消化管-門脈圧亢進 |
| 生体移植ドナー | 手術後 | 消化器 泌尿生殖器など | 1408:その他の消化器疾患 1703:その他の泌尿器疾患 |
| 脊椎・脊髄手術 | 手術後 | 神経系 | 1504:椎弓/脊髄腫瘍 |
| タ行 | |||
| 体温異常 | 非手術 | 代謝性 | 704:その他の代謝性疾患 |
| 大動脈瘤破裂に対する緊急手術 | 手術後 | 心血管 | 1210:大動脈破裂注1 |
| 電解質異常 | 非手術 | 代謝性 | 704:その他の代謝性疾患 |
| ナ行 | |||
| 乳腺に関する手術 | 手術後 | 筋骨皮膚 | 1903:形成/皮膚手術 |
| 熱中症 | 非手術 | 代謝性 | 704:その他の代謝性疾患 |
| ハ行 | |||
| 鼻出血 | 非手術 手術後 | 呼吸器 呼吸器 | 211:その他の呼吸器疾患 1304:その他の呼吸器疾患 |
| 腹部刺創 | 非手術 手術後 | 外傷 外傷 | 602:頭部を含まない多発外傷 1602:頭部を含まない多発外傷 |
| 蛇咬傷 | 非手術 | 代謝性 | 703:薬物中毒 |
| その他 | |||
| 外傷か整形外科疾患か迷う症例(大腿骨頚部骨折などの手術後) | 手術後 | 緊急手術は外傷 予定手術は 筋骨皮膚 | 1602:頭部を含まない外傷 1902:整形外科手術 |
| 肝硬変を伴わない胃潰瘍などによる上部消化管出血 | 非手術 | 消化器 | 305:消化管出血-上部/部位不明 |
| 消化管腫瘍によるイレウスに対する手術 | 手術後 | 消化管 | どちらの病態がメインであるかで選択する。 イレウスに対する手術であれば,1404:消化管閉塞 イレウス症状を伴った腫瘍に対する手術であれば,1405:消化管腫瘍 |
| 消化管手術後の縫合不全に対する手術 | 手術後 | 消化管 | 1408:その他の消化管疾患 |
| STA-MCAバイパス術などの頭蓋内血管吻合術 | 手術後 | 神経系 | 1506:その他の神経系疾患 |
(注1)大動脈瘤や大動脈解離の術後入室の場合,緊急手術症例では”急性大動脈解離”(1209)もしくは”大動脈瘤破裂”(1210)を,それ以外の場合は”大動脈瘤(解離含む)待機手術”(1204)もしくは”大動脈ステント”(1213)を選択する。大動脈解離もしくは大動脈瘤破裂症例における緊急手術において,大動脈ステントが使用された場合でも”大動脈ステント”(1213)は選択しない(緊急手術の定義はP15 参照)。切迫破裂やエンドリークに対しては,緊急手術の定義に当てはまらない場合は,”大動脈瘤(解離含む)待機手術”(1204)もしくは”大動脈ステント”(1213)を選択する。
(注2)未破裂のため定義上は、くも膜下出血ではないが。定義を明瞭にするため記載。
またこれらで分類不能な場合は”その他の神経系疾患”(1506)を選択する。
生年月日および年齢のGlobalへのアップロード
生年月日は個人の特定が比較的容易であると考えられることから,一部の施設の倫理委員会にて生年月日の入力が認可されない事例が発生した。このことを契機として,2020年2月10日にリリースされたJIPAD 3.24より,Globalへのデータ送信時に生年月日を送信しないように変更した。
JIPAD開始当初より,Local / Internalに表示されている年齢欄は生年月日と入室日を用いて計算されている。具体的な表示方法は,
- 年齢(3歳以上)
- 年齢+月齢(1歳以上3歳未満)
- 月齢+日齢(1歳未満)
生年月日送信中止後も同様の情報がGlobalに送信されていたが,多くの施設では小児の入室数は多くなく,日齢による個人の特定は可能ではないかと考えられたため,2020年12月25日にリリースされたJIPAD 3.34より,Globalに送信する年齢情報を以下の通り変更した。
- 年齢(3歳以上)
- 年齢+月齢(1ヶ月以上3歳未満)
- 7日以上1ヶ月未満
- 7日未満
(ただし1ヶ月=28日,29日以降は1ヶ月と記載)
この表記方法により,個人情報の漏洩を防ぎつつ,新生児(生後28日未満)および早期新生児(生後7日未満)の分類を可能とした。
データ利用時に提供される年齢情報はこの表記方法となるため,注意されたい。
ANZICS-APD病名サブコード表(JIPADでは使用しない)
ANZICS-APDで使用されている病名サブコード表を参考として添付した。それぞれの主病名コードが具体的にどんな疾患を含むかが不明確な場合は参考になる。サブコードはJIPADでは使用しない。
APD Data Dictionary Version 6.1
感染症コード表(感染症解析時の定義)
感染症解析時の定義:
- 感染症コード表に含まれるコードが主病名コードとして登録されている。
- 副病名に敗血症(501)もしくは敗血症性ショック(503)が登録されている。
※感染症を含む主病名コードのうち,感染症としての登録頻度が低い主病名コードは上記,感染症コード表に含めない。例えば,その他の心疾患(109)に感染性心内膜炎が含まれるが,感染症以外の疾患の方が多く含まれるため感染症コードとして含めない。
※副病名に感染症コードが登録されている場合,主たる入室理由が感染症でない場合が多いため,感染症として含めない。
参照文献
Knaus WA, Draper EA, Wagner DP, et al. APACHE II: a severity of disease classification system. Crit Care Med. 1985; 13: 818-29.
Knaus WA, Wagner DP, Draper EA, et al. The APACHE III prognostic system. Risk prediction of hospital mortality for critically ill hospitalized adults. Chest. 1991; 100: 1619-36.
Le Gall JR, Lemeshow S, Saulnier F. A new Simplified Acute Physiology Score (SAPS II) based on a European/North American multicenter study. JAMA. 1993; 270: 2957-63.
White Paper Report September 2005. The APACHE IV Equations: Benchmarks for Mortality and Resource Use.
APACHE Foundations User Guide Revision 1.0.
ANZICS-APD Data Dictionary Version 6.1 (Updated April 2022).
Stow PJ, Hart GK, Higlett T, et al.; ANZICS Database Management Committee. Development and implementation of a high-quality clinical database: the Australian and New Zealand Intensive Care Society Adult Patient Database. J Crit Care. 2006 ; 21: 133-41.
PIM2 & PIM3 for the ANZPIC Registry Information Booklet (Version Mar 2016).
ANZPIC Diagnostic Codes Table 2015
ANZPIC Registry Data Dictionary (Version 13 Dec 2017)
Straney L, Clements A, Parslow RC, et al. Paediatric index of mortality 3: an updated model for predicting mortality in pediatric intensive care. Pediatr Crit Care Med. 2013;14:673-81.
Matics TJ, Sanchez-Pinto N. Adaptation and validation of a pediatric sequential organ failure assessment score and evaluation of the sepsis-3 definitions in critically ill children. JAMA Pediatr. 2017;171:e172352.
バージョン変更情報
Ver. 1.0:2013/12/6作成
Ver. 1.2.4:2015/2/22変更
- 目次をクリックすると対応するページに飛ぶことのできるリンクを追加。
Ver. 1.2.5:2015/4/21変更
- 主病名コード表:APACHE II / III疾患係数の対応表に記載されている主病名が,主病名コード表の記載と違いがあったため,修正。
Ver. 1.2.6:2015/5/17変更
- 慢性疾患の定義:肝硬変(肝不全)と癌転移(免疫抑制)をAPACHE IIの慢性疾患として扱うようにした。
- バージョン変更情報のページを追加。
Ver. 1.2.7:2015/6/10変更
- データ収集のためのルール集および注意点:“血液ガスは動脈血の結果のみを用いる”というコメントを成人用重症度スコアの欄から重症度スコアの欄に移動(小児でも動脈血のみであることを示すため)。
- 収集項目:FiO2−小児,PaO2−小児およびBEの定義に,“動脈血のデータのみを使用する”を追記。
- データ収集のためのルール集および注意点:重症度スコアの欄から“予定入室後,24時間未満に生存退室した患者は,重症度スコアの収集を必ずしも行わなくてもよい”の文章を削除。
- 白血球数:単位が”103/μL”になっていたため,”1000/μL”に変更。
Ver. 1.2.8:2015/7/16変更
- データ収集のためのルール集および注意点:“high flow nasal cannulaや”を削除。
- 収集項目:人工呼吸−小児から“high flow nasal therapyや”を削除。
- 参考文献にPIM2 & PIM3 for the ANZPIC Registry Information Booklet (Version Aug2014)を追加(上記2点はANZPICのルールに準拠)。
Ver. 1.2.9:2015/10/18変更
- データ収集のためのルール集および注意点:“脳血管や動脈瘤の血管内治療は同様の手技が手術室と血管撮影室で行われることがあるため,原則的に手術として扱う”の項を追記。
Ver. 1.2.10:2015/12/25変更
- ICU機能評価委員会:委員のメンバーを最新のものに更新。
Ver. 1.2.11:2016/4/8変更
- データ収集のためのルール集および注意点:NPPVの説明に“および睡眠時無呼吸に対して慢性的に使用しているCPAP”を追記。
- データ収集のためのルール集および注意点:重症度スコアの説明に“複数の方法で測定されている項目(体温,血圧,電解質など)は,その全ての情報を利用する”を追記。
- データ収集のためのルール集および注意点:成人用重症度スコアの血圧の説明に“収縮期血圧,拡張期血圧,平均動脈圧は個別の最高・最低値ではなく,以下の条件に基づいて同じタイミングの値を入力する”を追記。
Ver. 1.2.12:2016/8/21変更
- データ収集のためのルール集および注意点:ICU在室中の治療の記載が分かりにくかったため変更。
- 収集項目:FiO2-成人,PaO2-成人,PaCO2およびpHの定義に“患者情報システムからの自動取り込みの場合には,下記のルールに従う”を追記。
- 収集項目:Ver. 1.2.7で削除した”予定入室後,24時間未満に生存退室した患者は,重症度スコアの収集を必ずしも行わなくてもよい”が複数の項目の定義に残存していたため削除。
- 収集項目:CSV番号と登録時空白不可の情報を各ページに追加,改訂日を各ページから削除。
- 開始時に必ず読むべきページを辞書の目次に赤で表記。
- 収集項目リストを追加(データ番号,種類,項目名,CSV列番号,登録時空白不可)。
- 右下のページ数をクリックすると目次に飛ぶことのできるリンクを追加。
Ver. 1.2.13:2016/9/14変更
- 取集項目リスト:手術名テキストが空白不可になっていたのを訂正(削除)。
Ver.1.3.0:2017/9/5変更
- 目次:辞書PDFの使い方に関する記載“目次をクリックすると各項目へジャンプできます。また,右下のページ数をクリックすると目次に戻れます。”を追記。
- ICU機能評価委員会:委員のメンバーを最新のものに更新。
- ICU機能評価委員会:JIPADワーキンググループメンバーの項を追加
- データ収集のためのルール集および注意点:入室経路の項の記載に“また,これらの場所で全身麻酔下に手術が行われた場合は手術室と記載する”を追記。
- データ収集のためのルール集および注意点:入室形式についての項を削除し“入室形式(ICU 入室が予定されていたかどうか):予定手術のためにICU入室がもともと計画されていた場合は“予定”を選択。CV 挿入やカルディオバージョンなどの手技およびその後の経過観察のための予定された入室で,24時間以内に退室した場合は“ICUでの手技”を選択。その他の場合は“緊急”を選択する。”を追記
- データ収集のためのルール集および注意点:“脳血管や動脈瘤の血管内治療は同様の手技が手術室と血管撮影室で行われることがあるため,原則的に手術として扱う”を削除し,“手術室以外で行われた手術について,全身麻酔下であれば手術として扱う。手術場所が救急外来/病棟の場合,入室経路:救急外来/病棟,入室区分:予定もしくは緊急手術とし,それ以外の場所で行われた場合は入室経路:手術室,入室区分:予定もしくは緊急手術とする。全身麻酔が行われなかった場合は非手術として扱う。ただし,脳血管や動脈瘤の血管内治療は従来通り原則として手術として扱い,心カテ室におけるPCIなどについては原則通り非手術とする。”を追記。
- データ収集のためのルールおよび注意点:救急外来や病棟から緊急手術目的にICUに入室した際のルールを“救急外来や病棟および転院直入から緊急手術目的にICUに入室し,かつ入室後24時間以内に手術室に搬送された場合は,入室区分は“緊急手術”とする。24時間以内の手術であってもICU入室後に手術が決定した場合は“非手術”となる。”に変更。
- データ収集のためのルールおよび注意点:退室日時の項を追加し,“ICU死亡退室時の退室日時は死亡日時とする”の記載を追記。
- データ収集のためのルール集および注意点:“全身麻酔の定義は「該当手技のために人工呼吸器(全身麻酔器かどうかは問わない)を使用した」とする。”の記載を追記。
- データ収集のためのルールおよび注意点:“頭部を含まない外傷において整形外科的手術が施行された場合,緊急手術(入院より24時間以内)であれば頭部を含まない多発外傷(単発外傷も含む)を選択し,待機的手術(入院より24時間以降)であれば整形外科手術を選択する。”の記載を追記
- データ収集のためのルールおよび注意点:主病名・副病名の冠動脈バイパスに関する項について,“ただし,CABG に弁手術以外の手術を伴った場合,およびoff-pump CABGでは1207 を選択するが,Mid-CAB ではその他(1208)を選択する。”の記載を削除。
- データ収集のためのルールおよび注意点:主病名・副病名の項に“その他の内科系疾患を主病名コードに選択すると,予測死亡率が計算されないため,より適切と思われる病名がある場合は,そちらを選択する。”の記載を追記。
- データ収集のためのルールおよび注意点:慢性疾患の項についての記載を “慢性疾患は入院時点以前の状態であり,入院中に発症した慢性疾患は選択されない”に変更。
- データ収集のためのルールおよび注意点:重症度スコアの項に“室内気のFiO2は0.20ではなく0.21とする。”を追記。
- データ収集のためのルールおよび注意点:成人用重症度スコアのヘマトクリットの項に“また,血液ガスの値は実測値ではなく演算値であるため使用しない 。”を追記。
- データ収集のためのルールおよび注意点:血圧に関して“血圧データをスコアに反映させる場合には計算ボタンの押下が必要である。”の記載を追記。
- 収集項目:入室形式の定義に“24時間以内に退室した場合”の追記。
- 収集項目:入室経路の定義に“ただし,これらの場所で全身麻酔下に手術が行われた場合は手術室と記載する”を追記。
- 収集項目:入室区分の定義に“24時間以内に手術室に搬送された場合は,入室区分は“緊急手術”とする”記載および,“転院直入”の記載を追記。
- 収集項目:CABG再手術の定義の記載“ただし,CABG に弁手術以外の手術を伴った場合,およびoff-pump CABGでは1207 を選択するが,Mid-CAB ではその他(1208)を選択する。”を削除。
- 収集項目:グラフト本数の定義の記載“ただし,CABG に弁手術以外の手術を伴った場合,およびoff-pump CABGでは1207 を選択するが,Mid-CAB ではその他(1208)を選択する。”を削除。
- 収集項目:退室日時の定義に“ICU死亡退室時の退室日時は死亡日時とする”の記載を追加。
- 収集項目:退室時転帰に“SCUに退室した場合の退室先は病棟とする”を追記。
- 収集項目:FiO2-小児の定義に“室内気のFiO2は0.2でなく0.21とする。”を追記。
- 収集項目:GCS-Mの定義に“頸損,神経筋疾患におけるMotorの評価:顔面筋が指示に従うかどうかで判断する”を追記。
- 収集項目:ヘマトクリット-最高および最低の定義に“血液ガスの値は実測値ではなく演算値であるため使用しない 。”を追記し,“血液検査や血液ガスが一度しか測定されていない場合”の記載を修正。
- 収集項目:FiO2-成人の定義に“室内気のFiO2は0.2ではなく0.21とする。”記載を追記。
- 主病名コード表:非手術の項に“その他の内科系疾患を主病名コードに選択すると,予測死亡率が計算されないため,より適切と思われる病名がある場合は,そちらを選択する。”の記載を追記。
- 入室経路・形式・区分および病名の例:例6,全身麻酔下に透視室で塞栓術を施行した場合,の入室経路,入室区分の変更。
Ver1.3.1:2017/10/15変更
- ページリンクの不具合を修正。
Ver1.3.2:2017/12/13 変更
- データ収集のためのルール集および注意点:緊急コールにおけるコードブルーおよびRRT/METに,どちらを選択するかは,各施設の取り決めに従う旨を追記。
- データ収集のためのルール集および注意点:慢性疾患は入院時点以前の状態であり,今回の入院理由となった急性病態の経過中に発症した慢性疾患は選択しない旨を追記
- データ収集のためのルール集および注意点:ICU在室中の治療の記載変更
及び,「また,IABP,ECMO など手技,手術中のみに使用し,ICU 内で使用されなかった場合は選択しない」の記載追加。
- データ収集のためのルール集および注意点:成人用重症度スコアについて,ECMO/PCPS施行中のFiO2はルール化が困難なため各施設で判断してよい旨を追記。
- 収集項目:緊急コールの定義に,コードブルーおよびRRT/METに,どちらを選択するかは,各施設の取り決めに従う旨を追記。
- 収集項目:人工呼吸終了の定義に,検査や患者搬送など一時的な離脱は終了に含めない旨を追記。
- 収集項目:気管切開の定義に,「ICU滞在期間中に行われている場合にのみ選択する。」に記載修正。
- 収集項目:気管切開施行日の定義に,「ICU滞在期間中に行われている場合にのみ選択する。」に記載修正。
- 収集項目:間欠腎代替療法の定義に,「ICU滞在期間中に行われている場合にのみ選択する。」に記載修正。
- 収集項目:血漿交換の定義に,「ICU滞在期間中に行われている場合にのみ選択する。」に記載修正。
- 収集項目:PMXの定義に,「ICU滞在期間中に行われている場合にのみ選択する。」に記載修正。
- 収集項目:FiO2-成人の定義に,ECMO/PCPS施行中のFiO2はルール化が困難なため各施設で判断してよい旨を追記。
Ver1.3.3:2018/1/23 変更
- ANZICS-APD病名サブコード表を最新版(version5.4)に合わせて修正。
- 感染症コード表の追加。
Ver3.0:2018/4/1 変更
- はじめに:記載内容の変更。
- JIPAD3.0における変更点のページ追加。
- データ収集のためのルール集および注意点:主病名,副病名について,病名コードは成人,小児,それぞれ成人主病名コード,小児病名コードを選択する旨を追記。
- データ収集のためのルール集および注意点:小児用重症度スコアのFiO2,PaO2は侵襲的呼吸器管理,NIV,HFNC,ヘッドボックスなど吸入酸素濃度が正確に測定できる場合にのみ値を入力する旨を追記。
- 新規収集項目として以下の項目を追加。
入室時気管切開,HFNC
成人SOFAスコア収集関連項目(DOB,DOA,NOR,ADR,血小板-最低)
乳酸値
小児PIM3スコア収集関連項目(超高リスク診断名,心臓手術後もしくは心カテ術後)
小児病名関連項目(小児主病名コード,小児副病名コード)
pSOFA収集関連項目(P/F比)
- 収集項目の削除:再入室の有無はデータベース内部で計算するため,画面上での入力は行わない。
- 成人主病名コード表に新規病名追加。
- 成人主病名とAPACHE II/III疾患係数対応表に新規病名の疾患係数を追加。
- 小児主病名コード表の追加。
- 収集項目リストに新規収集項目を追加。
- データ入力時警告,制限内容一覧のページ追加。
- 成人および小児におけるGCS定義の追加。
- PIM 2をPIM 3超高/高/低リスク診断名に変更。
Ver3.1:2018/4/1 変更
- データ収集のためのルール集および注意点:JIPADにおけるpSOFAではSpO2/FiO2比を収集しない旨を追記。
- 収集項目:再入室のページを追加。
- 収集項目:DOA, NOR, ADRの単位をγからmicrog/kg/minに変更。
- データ収集自動化項目一覧のページを追加。
Ver3.1.1:2018/7/17 変更
- 収集項目:入室経路について,院内出生直後にICUに入室した場合,“病棟”を選択する旨を追記。
- 収集項目:気管切開施行日について,気管切開がYesの時に空白制限とする旨を追記。
- 収集項目:人工呼吸器終了の空白制限について追記。
- 収集項目:人工呼吸-小児の定義に,HFNCを含まない旨を追記。
- 収集項目:K-最高の定義に,制限値19mEq/Lを超えた場合の入力ルールを追記。
- データ入力時警告,制限内容一覧:予定手術時の入室日時の警告について追記。
- データ入力時警告,制限内容一覧:複数回動脈血液ガスの入力がある際の,血糖値の警告について追記。
Ver3.2:2019/4/1 変更
- データ収集のためのルール集および注意点:対象症例について脳死と決定された後にドナー管理目的での入室症例は除外する旨を追記。
- データ収集のためのルール集および注意点:小児重症度スコアの記載ルールについて記載順を整理。
- 収集項目:各項目の備考欄に入力時の警告・制限内容を追記。
- 収集項目:性別について”不明”の選択肢を削除。
- 収集項目:退院時転帰について”不明”の選択肢を削除。
- 収集項目:癌転移について,腹膜播種は含める旨を追記。
- 収集項目:PCPSについてVADや人工心臓は含めない旨を追記。
- 収集項目リスト:JIPAD3.0から追加された項目について,移行期間は空白可である旨を追記。
- データ入力時警告,制限内容一覧:新規の警告・制限内容を追記。
Ver3.2.1:2019/8/19変更
- データ収集のためのルール集および注意点:小児の入室主目的についての説明を修正。
- データ収集のためのルール集および注意点:pSOFA収集に関して,平均血圧,血小板,クレアチニン,ビリルビンに関する注意点を追記。
- 収集項目:人工呼吸開始に関する制限事項を追記。
- 収集項目:平均血圧,血小板,クレアチニン,ビリルビン,カテコラミンがpSOFAに使用される旨を追記。
- 収集項目:血小板の警告値を修正。
- 収集項目:乳酸値について,動静脈の区別なく収集可である旨を追記。
- 収集項目:24時間以内のAKIについて,維持透析がYesの時は選択しない旨を追記。
- 収集項目:FiO2, PaO2, PaCO2についてAaDO2が-50以下の時,警告とする旨追記。
- データ入力時警告:24時間以内の侵襲的人工呼吸がYesの場合,人工呼吸開始の空白制限。AaDO2が-50以下の時,FiO2, PaO2, PaCO2に警告の旨追記。
Ver3.2.2:2020/2/10 変更
- 収集項目:人工呼吸開始の定義を明記。
- 収集項目:人工呼吸終了の定義を明記。
- データ入力時警告:入室経路が救急外来の場合,入室日が入院日の2日後より後の時,警告の旨追記。
- データ入力時警告:入室形式が予定でかつ24時間以内に生存退室した場合,気管切開,IABP,PCPS,VV-ECMO,PMXがYesの時,警告の旨追記。
- データ入力時警告:主病名コードに「その他の内科疾患」が選択された場合,警告の旨追記。
- ANZICS-APD病名サブコード表:Ver5.8 (November 2019 updated)にアップデート。
Ver3.3:2020/4/1 変更
- 2020年4月1日よりJIPAD2.0対応が終了となるため,以下の収集項目に関して「JIPAD2.0からJIPAD3.0への移行期間のみ空白可」の記載を削除。
入室時気管切開 空白不可
HFNC 空白不可
DOB 年齢が16歳以上の場合は空白不可
DOA 年齢が16歳以上の場合は空白不可
NOR 年齢が16歳以上の場合は空白不可
ADR 年齢が16歳以上の場合は空白不可
超高リスク診断名 年齢が16歳未満の場合は空白不可
心臓手術もしくは心カテ術後 年齢が16歳未満の場合は空白不可
小児主病名コード 年齢が16歳未満の場合は空白不可
Ver3.3.1:2020/10/19 変更
- データ収集のためのルール集および注意点:ICU在室時間が24時間よりも短い場合の自動スコアリングについての記載を修正。
- 収集項目:入室経路について,一般外来から直接ICUに入室した場合のルールを明記。
- 収集項目:慢性疾患の定義についての記載を修正。
- 収集項目:中心静脈カテーテルについて,PICCや透析カテーテルも原則含まれる旨を追記。
- 収集項目:入室後24時間の尿量について自動スコアリングに関する記載を修正。
- 問い合わせの多い病名とコード:新しく辞書に追加。
Ver3.3.2:2020/12/25 変更
- 目次:問い合わせの多い病名コードに星印を追記して強調。
- 収集項目:生年月日の欄に年齢の算出方法を追記。
- 生年月日および年齢のGlobalへのアップロード:新しく辞書に追加。
Ver3.4:2021/7/12 変更
- データ収集のためのルール集および注意点:成人病名に急性腎障害に関連する病名をつける際の注意点を追記。
- 収集項目:GCS項目が空白不可に変更。
- 収集項目:退院時転帰,退室時転帰の制限内容を追記。
- データ入力時警告:退院時転帰,退室時転帰の制限内容を追記。
- 入室経路・形式・区分および病名の例:例13を追記。
- ANZICS-APD病名サブコード表:Ver5.12 (March 2021 updated)にアップデート。
Ver3.5:2022/3/1 変更
- JIPAD3.0における変更点:pSOFAが入力必須となる旨追記。
- データ収集のためのルール集および注意点:小児重症度スコアについてpSOFAが収集必須となる旨追記。
- データ収集のためのルール集および注意点:入室経路について帝王切開で出生した新生児がPICUへ直接入室した場合の取り決めについて追記。
- データ収集のためのルール集および注意点:病名コードについて軽微な心停止についての解説を追記。
- データ収集のためのルール集および注意点:成人重症度スコアについて,ICU入室24時間以内の心停止・死亡時のGCSについて追記。
- 収集項目:入室経路について帝王切開で出生した新生児がPICUへ直接入室した場合の取り決めについて追記。
- データ入力時警告,制限内容一覧:主病名コードについて,心肺停止蘇生後がYesの場合の警告について追記。
- 問い合わせの多い病名とコード:項目追加。
- PIM3における超高/高/低リスク診断名の定義:追記修正。
- ANZICS-APD病名サブコード表:Ver6.0 (February 2022 updated)にアップデート
Ver3.6:2023/10/20 変更
- 「急性腎傷害」の用語を「急性腎障害」に変更。
- データ収集のためのルール集及び注意点:敗血症および敗血症性ショックの病名コードについての説明を修正。
- データ収集のためのルール集及び注意点:平均動脈圧についての記載を修正。
- 収集項目:入室形式についての記載を追記。
- 収集項目:肝不全についての記載を追記。
- 収集項目:肝硬変についての記載を追記。
- 収集項目:術後の回復目的についての記載を追記。
- 収集項目:超高リスク診断名についての記載を追記。
- 収集項目:平均血圧についての記載を修正。収縮期血圧と拡張期血圧が入力されている場合,空白制限となる旨を追記。
- 収集項目:以下の項目について,最高値<最低値脈拍の場合に制限となる旨を追記。
収縮期血圧,平均血圧,拡張期血圧,体温,呼吸数,ヘマトクリット,白血球数,クレアチニン,Na,K,アルブミン,血糖。
- 収集項目:FiO2, PO2, PCO2, pHのうち一つが記載されている場合,空白制限となる旨を追記。
- データ入力時警告,制限内容一覧:以下の項目について,警告・制限内容を追記。
入室形式,肝不全,肝硬変,術後の回復目的,超高リスク診断名,収縮期血圧,平均血圧,拡張期血圧,体温,呼吸数,ヘマトクリット,白血球数,クレアチニン,Na,K,アルブミン,血糖。
Ver3.6.1:2024/4/1 変更
・文書内の読点を全角コンマに変更,一部文言を変更。
・平均動脈圧を平均血圧に名称を統合。
・収集項目:Na-最高、最低 制限最低値50に変更。
- 収集項目:収縮期血圧,平均血圧,拡張期血圧について、最高値<最低値の場合、警告に変更。また、警告を無視して採用する旨を追記
Ver3.6.3:2024/5/17 変更
・データ収集のためのルール集および注意点 : pSOFAの項目で、"平均血圧、血小板、クレアチニン、ビリルビンにP/F比が追加され、これらは直接数値を入力するか、自動収集で成人重症度スコア欄に値が入っている場合はその値が自動的に反映されます。また、平均血圧(平均動脈圧)の項目では、自動収集の場合に計算ボタンを押すとpSOFAにも反映される"ことがわかるように文言を変更。
Ver3.6.3_1:2024/10/1 変更
- 全身麻酔の定義に関する位置をわかりやすく変更。
- 収集項目:病名テキスト 備考欄に下記を加える
新しい手技や病気などで病名コードに選択肢がない場合、もしくは記録として残しておくべきと考えられる場合、その旨を病名テキスト内に付記する。
例: コードにない手技の例としてImpellaなど、病名としてコロナ重症肺炎など
- 収集項:再入室 備考欄の説明を変更
再入室の有無は患者ID,入院日,入室日時よりデータベース内部で計算され、自動入力される。直接入力により修正する事は可能。
Ver3.7:2025/4/1 変更
- 収集項目:24時間以内のAKIについて,備考欄の説明文言の変更と新たに文言を追記。
Cr≥1.5mg/dl かつ尿量<410ml/24h でNo の時,警告 に変更。
ICU入室後24時間以内に手術が行われたなどの理由で見かけ上の尿量が少なくなり,実際の尿量が410ml/24h以上の場合,手動で実際の尿量に変更する を追記。
- 辞書内の 「匿名化データ」等の記載をすべて「仮名加工化データ」と変更した。
Ver3.7.1:2025/6/20 変更
- ICU 機能評価委員会と JIPAD ワーキンググループメンバーの名簿表を2025年4月1日付けのものに更新。
- APACHE II、APACHE III、SOFA等の重症度計算における,欠損値の取扱についての説明を追加。
- 収集項目:身長と体重について,登録時空白を「可」から「不可」へ変更。
また,備考欄に新たな文言を追記。
「身長と体重の推定の参考資料はこちら(令和5年国民健康・栄養調査報告 第2部身体状況調査の結果より)」に関する PDF の URL リンクを追加。(PDF ページへの遷移設定済み)
- 収集項目:高リスク診断名について,備考欄に新たな文言を追記。
「福山型筋ジストロフィーはPIM3の変性性神経疾患に含まれる」
- 収集項目:FiO2-成人 と PaO2-成人について,備考欄の説明文言の変更。
「AaDO2については -100以下もしくは760以上で制限 -50以下もしくは600以上で警告」 へ変更。
Ver3.7.2:2025/9/30 変更
- 問い合わせの多い病名とコード:『川崎病』について、小児コードを追加。
- 問い合わせの多い病名とコード:『くも膜下出血、破裂脳動脈瘤に対する手術後(開頭手術、脳室ドレナージ手術、コイル塞栓術などの血管内治療すべてを含む)』の追加とそれに伴う各項目を追加。
- 収集項目:『収縮期血圧-最高』について『定義』欄に新たな項目を追加。
- 収集項目:『収縮期血圧-最低』について『定義』欄に新たな項目を追加。
- 収集項目:『平均血圧-最高』について『定義』欄に新たな項目を追加。
- 収集項目:『平均血圧-最低』について『定義』欄に新たな項目を追加。
- 収集項目:『拡張期血圧-最高』について『定義』欄に新たな項目を追加。
- 収集項目:『拡張期血圧-最低』について『定義』欄に新たな項目を追加。
Ver3.7.2:2026/4/27 変更
- 収集項目:FiO2-成人,PaO2-成人, PaCO2 , pH でPaPCO2をPCO2に修正。
Ver3.8:2026/10/1 変更
- 「ICU機能評価委員会」を「集中治療医療体制委員会」に名称変更し、同委員会と JIPAD ワーキンググループの名簿表を 2026年4月1日付けのものに更新。
- 序文:2018年の挨拶を削除し、橋場先生の挨拶に集中治療医療体制委員会の説明を追記。
- データ収集のためのルール集および注意点:『ICU入退室時』の「入室経路」の記載を変更し、「手術として扱う処置の定義」を成人・小児に分けて新設。
- データ収集のためのルール集および注意点:『入室区分』の文言の変更。
- データ収集のためのルール集および注意点:『ICU在室中の治療』について文言の追加修正。
- 収集項目:『白血球数-最高』『白血球数-最低』について『制限最高値』を「999」から「2000」に変更。
過去の委員長・メンバー
集中治療医療体制委員会(旧 ICU機能評価委員会) 過去の委員長
西村 匡司 2005-2011
橋本 悟 2011-2017
土井 松幸 2017-2023
板垣 大雅 2023-
※2026年4月 ICU機能評価委員会から集中治療医療体制委員会に改名
DB作成準備委員会 2011/7/19-2013/3/31 (JIPADワーキンググループの前身)
内野 滋彦, 中川 聡, 永松 聡一郎, 西田 博, 西村 匡司, 橋本 悟, 羽鳥 文麿, 前川 剛志, 宮田 裕章
JIPADワーキンググループ 過去のメンバー
2022年3月退任 カッコ内就任年
重光 秀信(2017), 滝本 浩平(2019)
2024年3月退任
内野 滋彦(2017), 遠藤 英樹(2017), 中村 智之(2019)
2026年3月退任
高木 俊介(2021), 田上 隆(2017), 中村 謙介(2021), 徳増 裕宣(2019・外部委員)