データ精度維持のための活動
- サイトビジット
- 目的:
①各施設の状況を理解することにより、データの質を維持し、負担をできるかぎり減らせるような情報提供を行うこと
②各施設のシステムの不具合など要望を直に収集すること
③”顔見知り”になり以後のコミュニケーションが円滑になること - 具体的内容
①朝の回診やカンファレンスに参加
②使用している入力システムや、実際に入力されているところを拝見
③JIPAD の運用に関する提案、あれば質問に回答 - 実績
①2015 年 3 月から開始、2022 年 10 月現在で 85 ヶ所を訪問
- クエリ制度
- 新規参加時およびデータ入力担当者(施設代表者)の変更時に必要
- 参加施設より 10 例ずつデータをアップ
- 管理者側でデータ内容を確認、入力ミスなどのコメントを返信
- 参加施設はコメント内容を確認、必要であればデータを修正して再アップ
- 指摘内容を参考に、次の 10 例のデータ入力を行う
- 10 例全てで入力ミスがなくなるまでこのプロセスを継続、その後は自由にデータをアップ
- 不定期チェック
- クエリ制度終了後の施設に対し、数ヶ月に一度、10 例をランダムに選択し、入力ミスなどについてコメントを送信している。
- これにより、継続的なデータ精度の維持を実現している。
- Memo
- ANZICS や ICNARC でもデータ入力の点検を行なっている(例えば人的余裕のある ICNARC では原則全例をチェックしている)。
- クエリ制度を実際に適用した施設では、ほとんどの場合で数十症例の試行入力で基本的な間違いが劇的に減少する。主たる入力者が交代した場合は原則としてこの制度を繰り返すことでデータの質を担保できる。
- 本来、データの精度を高めることを目的としてクエリ制度を導入しているが、これまでの経験では、この制度によって人的な入力ミスの指摘以外にもその施設の採用している CSV 出力の設計ミスが指摘できたこともある。