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活動状況と今後の活動予定

年次レポート
毎年の年次レポート(静的レポート)に加え、2020年度年次レポートからはEWMA (exponentially weighted moving average)チャートを含めた動的レポートの提供を開始している。
2022年8月からは施設別のインタラクティブレポートも利用可能となった。
最新の2023年度版年次レポートには129施設109652症例が登録されている。詳細は下記URL参照。
https://www.jipad.org/report
JICRGおよび CTG委員会との連携
2017年より、日本集中治療学会 CTG 委員会と連携を開始した。
2020年には、国際共同研究などを諮問する機関として、学会直轄の学会主導共同研究推進会議(Japanese Intensive Care Research Group, JICRG)が設立された。
JIPADにおける国際共同研究はJICRGに諮問し、国内の多施設研究についてはCTG委員会と連携する体制を整えている。
国際レジストリとの連携

米国マサチューセッツ工科大学のDr. Leo CeliやANZICSのDr. David Pilcherら協力し、国際レジストリとの連携を推進してきた。 これまでに4回のDatathon を開催しており(2018 年 2 月、2019 年3月、2023年9月、2024年11-12月)、第5回Datathon Japanは2025年12月5日から3日間、東京科学大学で開催予定である。
さらに、2021年にはJICRGの承認を得て国際共同研究であるLOGIC(Linking of Global Intensive Care)に参画。現在、Global Open Source Severity of Illness Score(GOSSIC-2)への参画を検討している。

小児集中治療委員会との共同
2018 年 4 月から PIM3および小児病名をJIPAD に取り入れた。2019年8月からはpSOFAも算出可能になった。今後も厚生労働省から求められる動きなどにも合わせてマイナーな改変を行っていきたい。
小児集中治療委員会を中心として全国の PICU の JIPAD への参画を引き続き呼びかけていく。
ExJIPAD の整備
基本項目に加え、施設独自の収集項目を自由に設定できる機能を追加し、CSV出力にも対応した。これにより、患者台帳としての利用も可能となった。
専門医申請やExJIPADへのデータ流し込みに対応できるよう、現在改良を進めており、引き続きさらなる使いやすさを目指して開発を継続する。
予測死亡率の算出
ANZICS や英国の Intensive Care National Audit & Research Centre(ICNARC)は、独自の重症度スコアを導入している。
JIPAD でも、本邦の医療実情に基づいた死亡率予測指標「Japan Risk of Death, JROD」を確立し、2020年度版年次レポートよりJRODから算出される予測死亡率の提供を開始している。
初版は2018年のデータを基に作成され、「JROD2018」として提供され、その後の年次レポートでもJROD2018の係数を使って報告が行われている。
診療報酬改定
2022年4月より特定集中治療管理料等の加算可能日数の延長が認められたが、その要件としてJIPADへの参加が含まれている。詳細については以下のURLおよびFAQを参照されたい。
https://www.jsicm.org/research/jipadjoin/
2025年より参加施設に対し、JIPAD参加証をPDF形式で発行予定。
業務の増大に対する対応
参加施設はすでに150を超えており、さらに増加する見込みである。ANZICSなど他のレジストリ機関も発足後に業務量増大への対応の課題を抱えてきた経緯がある。
JIPADでは、NPO法人集中治療コラボレーションネットワーク(ICON)に加え、自然、Dowell社、ダイナコム社、Birdsview社と連携を開始し、体制強化を進めている。
DPCデータベースとの連携
JIPADとDPCを連結させるアプリの開発が完了し、広島大学、堺市立総合医療センター、弘前大学医学部附属病院、聖路加国際病院、東北大学の5施設でパイロット研究を実施中。
データ収集は完了し、データ処理終了後に全国のJIPAD参加施設への展開を予定している。
PICS研究との連携
集中治療後症候群(Post-Intensive Care Syndrome: PICS)とは、ICU入室中から退室後、さらには退院後にかけて生じる身体機能、認知機能、精神の障害の総称である。
日本集中治療医学会PICS対策・生活の質改善検討委員会の主導により、ICU退室後の重症患者の長期予後を調査するデータベース「Japanese Post-Intensive Care Syndrome(JPICS)」が構築された。
JPICSデータベースは機能評価や生活状況に関するデータを収集し、ICUデータベースであるJIPADと入室管理番号で連携し、重症患者の長期予後改善に資する研究を推進している。
2025年4月現在、22施設が参画しており、本邦から世界に向けてPICS研究の発信を行っていく。
ベンダー対応
JIPAD参加の障壁の一因として、118項目に及ぶパラメーター入力の負担が指摘されている。この負担を軽減するには、重症部門システムの機能向上が不可欠である。
2024年度は、重症部門システムと電子カルテ間のデータ連携強化を目的に、電子カルテ内データ出力に関する仕様書を関係各所と協力して作成した。
この仕様書は、学会名義で電子カルテメーカーへ正式に要望提出する予定であり、データの自動収集率向上が期待される。
2025年度はデータ収集精度向上に向け、ベンダーと連携しながら重症部門システムの更なる改善を図る方針である。
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