データの利用について
- JIPADデータの利用が可能になりました
- 2020年2月から、JIPADのデータの研究利用が可能となりました。ぜひご利用ください。ワーキンググループ⼀同、実りある研究となることを願っています。
- 条件
- データの利用申請には以下の条件があります。
・JIPADに参加し、1年以上継続的にデータを入力し年次レポートに参加していること
・申請者はJIPAD参加施設の代表者もしくは代表者が認める施設の医療従事者であること - 利用可能なデータ
- これまで公表された年次レポートに使用されたデータが利用可能です(2015年度~)。データの利用申請をされる際には必ず事前にご確認ください。
取得可能な患者データ.xlsxへのリンク
取得可能な施設データ.xlsxへのリンク
- 研究用データにはJROD予測死亡率も含まれています。APACHEIII-jなどの既存の重症度スコアが死亡を過剰に予測していた問題を解決するために、JRODではJIPADデータを用いて予測モデルのアップデートが行われております。従来の重症度スコアを用いるよりも正確な診療の質の評価が可能で、リスク調整等にも活用できますので是非ご利用下さい。 JROD論文:https://jintensivecare.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40560-021-00533-z
- JIPADでは入退院のデータは年月日、ICU入退室のデータは年月日および時刻までのデータを保持していますが、申請される際は研究に必要な範囲のみでの申請をお願いいたします。
- 自施設のみのデータ利用について
- 自施設のデータの使用については、申請は不要です。JIPAD Localから直接出力してご活用ください。
- データ利用申請が可能な期間
- 年次レポートに参加した年度の翌年の9月末日まで、とします。例えば、2018年度年次レポート参加(2018年4月から2019年3月末までのデータを提出)の場合、2019年10月1日から2020年9月30日までを申請期間とします。
- 申請前に類似研究の有無を確認ください
- JIPADを用いた研究が増えてくるにつれ、類似研究の申請も増えることが予想されます。申請する前にJIPADホームページの「参加施設ログイン」から過去の研究申請内容にアクセスし、先行する類似研究の有無を確認して下さい。先行する類似研究があってもデータ利用申請を希望される場合、研究にどのような新規性があるのかをJIPADデータ利用申請書内に記載して下さい。先行研究との類似性が高すぎると判断された場合、ワーキンググループが「先行する類似研究申請者との調整の場」を提供致します。申請者間で対応を協議し、その結果をワーキンググループまで御連絡下さい。類似研究があった場合でも、既に論文受理後のものであればデータ提供は可能です。
- 申請の流れ
- データ利用申請からデータ配布までは以下の流れです。 JIPADデータ利用要項(JIPADデータ利用要項.pdf)をよくお読みください。
データ利用申請書および誓約書の記載(JIPADデータ利用申請書V6.1.xlsx)
↓
JIPADワーキンググループ(このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 )に書類送付
(ワードファイルおよび署名後にスキャンしたものの両方をお送りください)
(メールにはJIPAD代表者(病院長ではなくICU部長など)を必ず入れてください)
↓
JIPADワーキンググループ内で審査
(類似研究の調整が必要な場合は事務局から連絡致しますので指示に従って下さい)
↓
承認
↓
各施設の倫理委員会からの承認が得られた後にデータ受け渡し - 倫理委員会審査のタイミング
- 研究を行う際は、JIPADワーキンググループによるデータ利用承認後で構いませんので、しかるべき倫理委員会に審査の申請をお願いします。
- 倫理委員会から研究の許可が下りた際には、提出された計画書および研究可否通知書の写しを
このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご送付ください。 - 個人特定のリスクを下げるために通常JIPADは年月データを提供していません。年月データ利用の希望がある場合は、自施設の倫理委員会申請時に研究計画書に明記し、データ取得に問題がないか確認して下さい。承認後に年月データをお渡しします。
- データ利用申請書の内容に変更があった場合
- データ利用証明書の「修正申請」の部分にチェックを入れ、内容を更新したものを再度JIPADワーキンググループに提出してください。
- 匿名加工について
- 個⼈情報保護の観点から、研究案件に応じてどの項⽬を匿名加⼯するか提⽰させて頂く場合があります。匿名加⼯に関しては倫理委員会の審査項⽬にもなりますので、当方の匿名加⼯で問題がないか倫理委員会に審査してもらうようお願いいたします。
- データの受け渡し、保管方法
- 倫理委員会から研究の許可が下りた後に、データの受け渡しとなります。データの具体的な受け渡し⽅法についてはこちらからご連絡いたします。データの保管・管理に関しては関連法規を遵守し、データ流出・紛失のないようお願いいたします。万が⼀、データの流失・紛失が発⽣した場合は、速やかに
このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 まで連絡をお願いします。 - 結果発表前(論文投稿および学会発表)の内容確認
- JIPADデータが適切に利⽤されていることを確認するため、論⽂投稿および学会発表時には内容のチェックをさせていただきます。論⽂投稿時は投稿直前の原稿、学会発表時は登録前の抄録を
このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 までご送付ください(学会発表時はスライドや図表の確認は不要です)。 - 結果発表時の注意点:出典明記、データ公開、引用文献
- JIPADのデータは多数の施設から集められた共通財産です。適切な出典の明記をお願いいたします。
例:Patient data was obtained from the Japanese Intensive Care Patient Database (JIPAD). - 年次レポート参加者のみが JIPAD データを利⽤できるという規則に反するため、データの公開はできないものとします。もし投稿時などに説明が求められた場合は、
The author's agreement with JIPAD does not allow publishing the data used for this manuscript or sharing it with
others. The JIPAD Working Group would cooperate in case any fraud or forgery are suspected on manuscripts in
which JIPAD data is used.
などと記載してください。 - JIPADの詳細に関して引⽤できる⽂献がございますので、下記の引⽤をお願いいたします。
Irie H, Okamoto H, Uchino S, et al. The Japanese Intensive care PAtient Database (JIPAD): A national intensive care
unit registry in Japan. J Crit Care. 2020; 55: 86-94.
https://doi.org/10.1016/j.jcrc.2019.09.004 - 進捗状況に関するご連絡
- 研究の進捗に関してこちらから連絡させて頂く場合がございます。データの利⽤許可から2年の間に論⽂の投稿をお願いしておりますが、2年を超えて研究を継続する場合は、データ継続利⽤の申請をお願いいたします。同様のテーマで研究を希望する研究者がいる可能性がありますので、継続利用申請のタイミングでデータ利用権限の譲渡も検討してください。継続利用申請をする場合は、データ利用申請書を用い、継続利用であることを明記した上で再提出してください。継続利用申請がない場合はデータ利用権限を喪失するものとします。
- データ利用、申請、および各種問い合わせ先
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